やゆよ記念財団 |
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ここには以下の15本の嘘が収録されています。 |
| ■パワー表示、電力業界の訴え認める
2001/08/30
最高裁は30日、日本国内に設置されているインターネットのウェブサイト管理者約4000人に対して、表示内容の変更を命じる判決を下した。早ければ31日にも強制執行が行われる見通しだ。 ウェブサイトの運営者を相手に裁判を起こしたのは、全国8社の電力会社からなる電力連合会。訴状によれば、被告らが管理するウェブページはトップページに「POWERED BY LINUX」などと表示していたが、LINUXなどはデータを送り出すサーバーの基本ソフトや応用ソフトに過ぎず、いずれのサーバーでも駆動用のパワーは電力会社から供給されていた。このため電力連合会では、「POWERED BY」の後ろに発電所や電力会社以外の名称を付加するのは不当表示の疑いがあると主張、表示の削除や変更を求めていた。 1998年2月に東京地裁で下された一審判決では原告の主張が認められたものの、東京高裁は昨年1月の二審判決のなかで、1975年に最高裁が示した「コンピュータ、ソフトなければただの箱」との判断を根拠に、ソフトウェアに「POWER」されているとの表現が不当とは言えないとして、原告の訴えを退けた。 最高裁での審理で、原告側は発電所の故障や落雷などで停電が発生した場合、60%のサイトで即時に機能がまひ、30%でも2日以内に事実上の閉鎖に追い込まれており、ウェブサイトの電力への依存度は極めて大きいと主張した。一方、ウェブサーバー管理者らは、サイトが見られなくなる原因の90%はソフトの不具合やずさんな管理によるもので、停電が原因になることはほとんどないと反論していた。 電力連合会の関係者は、今回の最高裁判決を歓迎する一方、今後もインターネット利用者に対して、いったい誰のおかげでウェブページを閲覧できると思っているのかと問いかけていきたいと話している。また、インターネットで散見される「パワーアップ」などの表現についても、電圧と電流の積の変化を確認した上で掲載するよう求める方針だ。
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| ■ピープルNOW
2001/08/30
「よし、21日の行動はわかった。では翌22日、おまえはどこで、何をしていたんだ」
――かすかな糸口から小学生の夏休み生活の全貌を解き明かす元警視庁警部、落合権蔵。真っ白な日記帳を前にただ呆然とする子供たちがいる限り、落合の執拗な取り調べは今日も続く。
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| ■いま、日本にできること
2001/09/22
インド洋に浮かぶアメリカ軍の要塞、ディエゴガルシア島。9月下旬、一人の日本人が基地内部の浴場にやってきた。15代目梅の湯流五郎。現代に残る唯一の三助だ。 日本から持ち込んだへちまを慣れた手つきで操りながら、流五郎は汗と泥で汚れた兵士の大きな背中を、次から次へと手際良く流していく。 「こいつぁ立派な筋肉だ。ずいぶんと鍛えていなさるねぇ。おっ、粋だねぇ、この刺青」 まくしたてる日本語が兵士たちに通じるわけもない。が、流五郎は長年の経験から、裸のつきあいは言葉の壁を超えると信じている。 元禄時代、魚屋、船頭と並ぶ「江戸の三大水仕事」に数えられた三助は、銭湯の没落とともに急速に減少した。5年前に兄弟子の梅の湯泡六が廃業してからは、流五郎が唯一の三助。その流五郎も、息子は2人とも公務員だ。「継がせたくても、銭湯がなくなりゃ話にならない」と、自分の代で伝統の技を封印することを決意した。 地球の裏側で起きた悲劇が、三助の運命を変えた。防衛庁からの要請を受けた流五郎は、その日のうちに桶とへちま、手ぬぐいを持って厚木基地に向かい、米軍機でディエゴガルシア島に着いた。それからは洗い場に1日4時間立つだけでなく、同行した日本の自衛官100人以上に対し、三助の技と心を惜しみなく伝授している。「御上に命じられた仕事。一生懸命やりますとも」。兵士の背中をこする流五郎の両手に自然と力が入る。 * * * 日本政府は米国への協力を約束したが、軍事行動への直接参加は、日本国憲法第9条を改正しない限り不可能だ。自衛隊もこれまで、山岳地帯でのゲリラ戦という特殊な状況を想定した訓練はまったく行っていない。「しかし、国際政治の現実を考えれば、『日本は何もできません』という言い分は通用しない。日本の特色を生かし、できることから始めなければ」(防衛庁幹部) * * * ペルシャ湾に展開中の原子力空母、カール・ビンソン。戦闘機や攻撃機が次々と轟音とともに飛び立ち、訓練を終えて帰還する。その頻度から、作戦行動が間近に迫っていることがうかがえる。 広大な甲板の下の格納庫では、整備士たちが点検や整備に余念がない。1機数十億円もする軍用機が能力を100%発揮できるかどうかは、整備士たちの腕にかかっているのだ。 格納庫に、4本腕の整備士がいる。それぞれの手にはドライバー、スパナ、部品、ボルトが握られ、ほかの整備士の2倍のスピードで次々と点検と部品交換を済ませていく。 4本腕のうち2本はアメリカ海軍の兵士、残りは17代目双葉屋徳丸のもの。海軍兵の着るネイビーブルーの特製羽織に隠れた徳丸の顔は、外から見えない。徳丸もまた、外の状況がわからないはずだが、器用にねじを締めたり、部品を取りつけたりしている。 「50年もやってると、見なくても大抵のことはできるようになります。そばを相棒に食べさせるほうが格段に難しい」(徳丸) 「相棒」とは17代目双葉屋徳松。徳松と徳丸は、280年の歴史をもつ伝統芸、二人羽織を現代に伝える人間国宝だ。7歳のときから舞台では常に一緒だった徳松は、日本に残った。「憲法を守るためには仕方がないでしょう。いまはできる範囲のことを精一杯やるだけ」と、徳丸は羽織の中に頭を隠したまま語る。 * * * 最前線での軍事行動に自衛隊が参加すれば、国内で強い反発が生じるのは避けられない。かといって、金銭的な貢献だけでは、国際社会の理解が得られない。内外の事情を考えれば、「後方支援」が唯一の公約数だった。梅の湯流五郎、双葉屋徳丸の後方支援について、米国防総省のアンドリュー・アプラトニー次官補は「文化遺産を受け継ぎながら安全保障に貢献している。後方支援の枠の中でもできることはたくさんあることを実証した」と評価する。 * * * アフガニスタン北部、ヒンドゥークシュ山脈。数人の護衛を引きつれて、ウサマ・ビンラディンが馬に揺られながら、つづら折りの山道を進む。最新技術を駆使したスパイ衛星も、はるか上空から遊牧民と凶悪テロの首謀者を区別することはできない。 (このまま逃げられると思ったら大間違いだ) 心の中でつぶやいたのは、12代目中村蹄近。歌舞伎で馬の後ろ足を演じさせれば、本物の馬もかなわないといわれる芸達者だ。落ち着いた馬、寂しげな馬、いきり立つ馬……。ひづめとひざ、尾の動きで馬の心の微妙な動きまで表現できる後ろ足専門の役者に運ばれているということに、ビンラディンも、護衛たちも気づいていない。すきを見て逃げ出し、隠し持っている無線で一味の正確な位置を通報するつもりだ。 しかし、蹄近には一つだけ不安がある。いまの日本にできるのは後方支援だけ。馬の頭と前足を演じさせれば当代随一と言われる12代目中村駒玉は、出国を断念せざるを得なかった。蹄近は今まで以上にリアリティを追求しなけばならない。 (いいか、おれは、おまえの後ろ足だ) 腹のあたりに違和感を感じて後方をしばしば振り返るようになった本物の馬の頭と前足に向かって、蹄近は声を殺して語りかけるしかなかった。
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| ■狂牛病問題、途上国にも波及
2001/10/01
インドネシア・カリマンタン島の中部に住むオパメ・ランゴゲラ族は30日に長老会議を開き、当面は日本産の牛肉や関連製品の使用を禁じることを決めた。日本で狂牛病の牛が一頭発見されたのに続き、東京と沖縄で立ちあがれない牛が計3頭発見されたため。今後、ほかの発展途上国にも同様の動きが広がりそうだ。 狂牛病については、牛の肉や骨から作られる肉骨粉を飼料として牛に与えたことが、EU諸国での急速な流行の原因になったとの見方が強く、日本の農水省も最近、肉骨粉の販売・輸入・製造の一時中止を発表したばかり。オパメ・ランゴゲラ族にはなおも食人の習慣が残っており、タンパク質の人間への依存度が5〜6%に達することから、このままでは牛と同様、プリオンが種族内で循環して被害が広がるとの懸念が高まっていた。 しかし、これまでにEUや日本を訪れて焼肉を食べた人もおり、今回の措置で安全性が確立されるわけではないとの指摘もある。長老の一人、ガレンケ・カンリペパさん(68)は「狂牛病問題が、人間関係にも暗い影を落としている」と語る。長老会議では今後、危険とされる脳や目の廃棄を徹底する方針だ。 オパメ・ランゴゲラ族は、カリマンタン島での絶滅が危惧されているトラのタンパク源としても重要。トラの保護活動を推進している世界自然保護基金(WWF)もオパメ・ランゴゲラ族の今回の決定を支持している。
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| ■米軍、アフガン全土にバナナの皮投下
2001/10/05
米CNNテレビの報道によれば、米軍は現地時間の4日深夜、アフガニスタン全域でバナナの皮と石けんのじゅうたん爆撃を開始した模様。同時多発テロ事件の首謀者とされるオサマ・ビンラディン氏の所在を確かめるのが狙いだ。 テロ発生直後から、米軍は偵察衛星を用いて宇宙からアフガン全土を撮影している。最新鋭の偵察衛星なら数センチの物体も識別できるとされ、これまでにビンラディン氏に似た数百人を撮影。ビンラディン氏と接触した経験をもつCIAの当局者に写真を見せたが、頭上からビンラディン氏を見たことがないため、個人の特定はできなかった。 このため米軍では、バナナの皮と石けんを大量に投下してアフガン国土の摩擦係数を下げることにしたもの。ビンラディン氏が足を滑らせて仰向けに転倒すれば、偵察衛星がその顔を撮影することができる。米国防総省の高官によれば、空爆と同時に投下されている医薬品は、民間人の転倒に備えた絆創膏が中心だという。 米軍では、この作戦が失敗した場合には、工兵部隊1万人を動員してアフガン全土にプールを堀り、ブールサイドにビキニの美女、トロピカルドリンク、デッキチェアーを配置する方針。デッキチェアーの背もたれの角度は20度に設定されていることから、ビンラディン氏が逃亡生活でたまった心身の疲れを癒したいという誘惑に負ければ、偵察衛星からの撮影が可能になる。 米軍ではこのほか、巡航ミサイル数発を人間の形に改造してマントをつけ、赤と青に塗装している模様。飛行しながらアラビア語で「鳥だ、飛行機だ、…………」との音声を繰り返し流せば、ビンラディン氏も空を指さして上を向くだろうと期待している。
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| ■フィギュア選手権、伊崎が2連覇
2001/12/28
日本フィギュアスケート選手権は二七日、女子の自由演技が行われた。優勝候補と目されていた高山百合(大宮スケートクラブ)は三回転半ジャンプで失敗したが、それ以外は無難にまとめて挽回、三位に入った。十一月の大学選手権で好成績を残した大田のぶ子(山梨体育大学)は、二回宙返り膝抱え二回ひねりには成功したものの、着地に失敗して顔面に大けが。果敢なチャレンジ精神に敢闘賞が贈られた。 前日のショートプログラムで首位に立った西寺実香(東京海上)は二回転半からバイクによる乗用車二三台飛び越えを試みたが、最後の一台の屋根に後輪が接触して失敗。足の骨を三カ所折るなどの重傷を負った。それでも担架に載せられ退場するさい、笑顔で観客の拍手に応えるなど気丈なところを見せた。 最年少の十二歳で本選出場を果たした飯田理佐(千葉学院付小)は、三回連続四回転から初めてのみそ汁作りに挑戦。ネギを切っている間に沸騰させてしまい失敗した。「回転には非の付けどころがなかった」(審判)だけに、火加減の誤りが悔やまれる結果となった。 有力選手の失敗が相次ぐなか、ベテランの相沢尚美(南紀銀行)は二回転半、三回転半などを手堅く決め、高得点の期待が高まった。ところが演技の終了直前、ハンドル操作に失敗したタンクローリーが会場に突入して爆発炎上。現在も懸命の消火活動が続けられている。 結局、優勝は昨年と同じ伊崎恵(氷面整備係)。長靴使用という慎重な選択が勝利を呼び込んだ。
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| ■チョーさん、愛犬が出産
2001/12/30
二十一世紀最初の年末、球界を震撼させるビッグニュースが飛び込んできた。巨人の長嶋前監督の家で愛犬のシロ(スピッツ、メス三歳)の妊娠が明らかになったのだ。早くもG党の間では、二〇〇二年シーズン、巨人の優勝は間違いないとの見方が強まっている。 期待が高まるのも無理はない。巨人が日本一に輝いた二〇〇〇年には、長嶋家のセキセイインコに待望のジュニアが誕生している。一九九四年のシーズン中には長嶋邸の斜向かいに住む山田さんの家で長男の嫁が双子を出産。この年にも長嶋巨人は日本一のフラッグを手にしている。 ジンクスはリーグ優勝にもあてはまる。九六年には物置きでワラジムシが大発生。七六年には三木改造内閣が誕生した。「偶然の一致」の一言で片付けるにはあまりにも高い「打率」なのだ。 球団オーナーの渡辺恒雄氏もシロ出産の知らせに「桑田が勝てなくてもこれで大丈夫」と大喜び。巨人の成績はナイター中継の視聴率に直結することから、長嶋邸前には数台の中継車が集まり、「Xデー」に備えている。 ペナントレースの行方を左右しそうなシロの出産から、目が離せない。(二面、三面に関連記事) * * * 【球界短信】(二九日)▽阪神、来年のコーチ陣を発表。中日島野氏も招へいの意向 ▽西武、プリンスホテルで超豪華忘年会を開催 ▽オリックス、フランチャイズ球場を紛失 ▽近鉄、エイズ特効薬開発 ▽ロッテがインド征服
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| ■ミスター前歯欠損に魁皇関
2002/1/17
日本前歯抜け協会は一七日、今年の「日本で最も前歯の似合わない男(ミスター前歯欠損)」に、力士の魁皇関《写真》を選んだ。スポーツ界からの受賞は昨年の佐竹雅昭さん(格闘技)以来、二年連続となる。 友綱部屋での練習中に受賞の知らせを聞いた魁皇関は、「一日も休まず、朝から晩まで前歯を欠いていた努力が認められてうれしい。これを励みに一ランク上を目指したい」などと語り、綱取りへの意欲を見せた。
ミスター前歯欠損の審査は例年と同様、前歯がない人を対象に、差し歯や入れ歯を使用してもらい、どれだけ似合わないかを歯科医やスポーツ選手などが審査する方法で行われた。名誉審査委員長を務めた丹古母鬼馬二氏によれば、魁皇関の場合、差し歯を使用して地方巡業の土俵に立ったが、歯の代わりに力が抜けてしまい、格下力士にもあっけなく押し出される場面が目立ったという。 初場所は苦しい星勘定が続く魁皇関だが、前歯抜け協会の関係者は、一日「や」を挟むと気分転換になるので、試してみてはと話している。
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| ■日経、「株価下落」への対策探る
2002/2/14
9420円85銭――日経平均株価がバブル後の最安値を更新した2月6日、日本経済新聞社の山口修取締役が大阪の阪神電鉄本社を訪れた。 「3年連続最下位というタイガースの成績は、阪神電鉄本体の足を引っ張っていないのか?」 山口はフィナンシャル・データ部門の総責任者。真剣な眼差しで阪神電鉄の大平信夫常務に質問をぶつけたのは、紙面に載せるためではない。 「成績が低迷すればするなりに愛されるようなチーム作りができていると思う」 大平のアドバイスには、日経の看板についた傷を修復するためのヒントが隠されているかもしれない。 東京証券取引所の第一部に上場されている株式のうち、主要な225銘柄の動きを示す「日経平均株価」は、1970年以来、日本経済新聞社が算出・発表している。日本の株価指数には、東京証券取引所が算出し、すべての銘柄の値動きを示すTOPIXもあるが、投資家やマスコミは、TOPIXよりも日経平均株価の動きに注目している。 日本経済のバブルが膨張する過程で、日経平均株価は右肩上がりのグラフを描き続け、「NIKKEI」は海外でも日本の繁栄の象徴となった。証券投資ブームで読者は増え、広告枠は簡単に埋まった。日本経済新聞社の収益もまた、右肩上がりだった。 バブル崩壊後の収益悪化は、ほかの大手マスコミ、さらには大部分の日本企業と共通する現象だ。ただ、日本経済新聞社の場合には「日経平均株価」という看板を掲げている分、落ち込みが激しい。 埼玉県川越市で金融業を営む大堀亘は、30年間続けてきた日経の講読を昨年秋にやめた。紙面への信頼が揺らいだわけではないが、証券投資に必要な情報は、一般紙、証券新聞、テレビなどで集めることにした。「(日経は)縁起が悪いような気がした。株価上昇のためには、気分転換も必要なのではないか」 より厳しい見方を示すのは、神戸の主婦、和田成美だ。和田が父親の遺産、約8000万円を株につぎ込んだころ、日経平均株価は2万円程度だった。その後、株価上昇とともに和田の生活は次第に派手になり、3万円を超えたころには身の回りのものすべてがシャネルとエルメスになっていた。いまではファッションセンターしまむらでバーゲン品を漁る和田は、「証券マンと日経に騙された。雪印の社長みたいに、日経の社長にも責任を取ってもらいたい」と恨めしそうに語る。 前出の山口修は、これらの批判的な見方に「とんでもない」と反論する。 「日経平均株価は、株価の動きを指数化しているだけ。株価が全体的に下がれば、指数も下がるのが当然で、悪いのは日本経済そのもの。株安を日本経済新聞のせいにするのは、凶悪事件を報道した朝日や読売が悪いというようなものだ」 経済報道が専門の林大介・上智大学教授は、別の見方を示す。 「そもそも、株価の動きという事実を伝えるのに、『日経』という企業名、商品名を冠することが適切なのかどうか。『朝日新聞・今日の殺人事件』というコーナーを紙面に設けるようなものではないのか。逆にいえば、日本経済新聞は『日経』という看板付きで指数を伝えているのだから、マイナスの影響も甘んじて受け入れるべき」 日本経済新聞社ではバブル崩壊直後、広告コンサルタントに依頼し、株価の下落が企業・商品イメージに与える悪影響を調査させたことがある。コンサルタントから提出された報告書は、経営陣を震撼させた。 「日経平均株価1万円下落のダメージをモータースポーツに換算すれば、企業ロゴが描かれたラリー車が砂漠の中央でエンストし、そのすぐ横をラクダのキャラバンがゆっくりと通りすぎていく映像が全世界に放映される状況に匹敵する」 このため、日本経済新聞社では一時期、株価指数関連業務の譲渡を真剣に検討した。譲渡先として浮上したのは大手スーパー・マーケットのイトーヨーカ堂。関係者によれば、イトーヨーカ堂側も受入れに積極的で、「日本の株は物価の優等生」というイメージが、価格差に敏感になった消費者を集めるのに役立つと期待したという。指数の名称を「IYベーシック株価平均」に変更し、毎週水曜日は食肉業界、木曜日は繊維業界の計算比率を割り引くといった算定方法の調整プランも浮上した。 新日本プロレスも、日本経済新聞社と水面下で交渉していた時期がある。「日経パワースラム」「日経バックドロップ」「トップロープからの日経ダイビング・ヘッドパット」……。名前に「日経」を冠したからといって落下技の内容が大きく変わるわけではないが、観客やテレビ中継の視聴者は、重力加速度を体感することができる。小林製薬が、発熱時に額にはりつける「熱さまシート」のロゴを、日経平均株価の折れ線グラフにすることを一時検討したのも、同様の狙いからだった。 結局、これらの提携交渉は立ち消えになった。株価が下がり過ぎて、イトーヨーカ堂は原価割れ、新日本プロレスはマットの陥没、小林製薬はユーザーの凍死を懸念するようになったためだ。日本経済新聞社には、日本で唯一の経済紙として今後も指数の算出を続け、責任を果たさなければならないという使命感もあった。 山口はいま、「株価指数リバイバルプロジェクトチーム」を率いている。日経平均株価を存続させたまま、企業・商品イメージへの悪影響を防ぐのがチームの役割だ。 有力なのは、少なくとも株価が上昇に転じるまで、指数の動きが小さくなるようなしくみにするというアイディア。今年の5月からは試験的に、株価とのリンクを断ち切った「日経株価アボガドロ数」の算定が始まる。新指数への期待感を背景に、初値は6.0221367×10の23乗程度の高水準になるとの見方が強い。 また、現行の日経平均株価では「円」とされている単位が変更される可能性もある。とくに円安の局面では、外国機関投資家が日経平均株価の下落を国内よりも深刻に受け止める傾向が強いためだ。たとえば、「今日の日経平均株価は9420キログラム」というニュースが伝えられれば、日本市場の存在感が重みを増しそうだ。このほか、単位にヘクタールを採用するべきとの声もあるが、日本企業の実質的な収益改善策が伴わなければ、原野商法とみなされ摘発されるとの反対論も根強い。 山口は「個人投資家を市場に呼び戻すには、単なる数字ではなく、投資家が具体的なイメージを抱けるようにすることが肝要。具体的な方策はある」と語る。株価指数、そして日本経済の抜本的な改革が実現すれば、来年のいまごろ日本の株価は「特上1万5000人前」あたりまで回復しているかもしれない。(文中敬称略)
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| ■「ベビースター」に新タイプ
2002/3/17
株式会社おやつカンパニーは、「ベビースターラーメン」のストレッチ型、「ベビースターロング 100's」を発売すると発表した。メーカー希望小売価格は50グラムが100円、100グラムが150円(税別)。新たな顧客層を開拓したいとしている。 従来のベビースターラーメン・シリーズは、めんの長さが平均25ミリ。ベビースターロング 100'sでは、4倍の100ミリまで伸ばした。おやつカンパニーには以前から、幼い頃からベビースターラーメンに親しんだ大人の消費者から、25ミリでは満足できないとの声が寄せられていたという。 同社広報部では「100ミリの長さがあれば、人差し指と中指ではさみながら、ちょっとおしゃれにベビースターのテイストを楽しむことができる」と説明。3時のおやつだけでなく、午後のティータイムの菓子としても売り込む方針だ。 ロング化の結果、従来は全く接点がないと言われていたベビースターと、グリコ製菓の「プリッツ」シリーズが競合する可能性が出てきた。グリコの法務部では、ベビースターがウェーブ化工程を廃止した時点で、法的手段に訴えると警告している。一方、おやつカンパニーの広報部では、ストレート化はベビースターの個性を失うことになり、プリッツのマーケットを荒らすつもりはないとしながらも、ベビースターロング・チョコレート味を開発する可能性はあると説明している。 ベビースターラーメンの熱烈なファンの一部は、袋から口に直接流し込む愉しみを失うことになると、ロング化の意義に懐疑的だ。一方、「日本の物流システムを考えれば、出荷時はロングサイズでも、店頭に並ぶころにはレギュラーサイズに戻っているのではないか。実際に商品を手にとって確かめてから対応を決めたい」と語る、冷静なファンもいる。
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| ■公取委「包括提携は違法の疑い」
2002/3/21
公正取引委員会は21日、群馬県北部を拠点に活動している暴走族、北関東暴走連合と大利根極悪暴走会の提携は、独占禁止法の観点から見て問題があるとの見解を示した。両者には提携を解消するよう指示し、受け入れない場合には排除勧告を行うとしている。 北関東暴走連合と大利根極悪暴走会では1990年の中盤から激しい闘争を繰り返し、多数の負傷者を出したが、昨年夏に群馬県警の仲介で和解し、包括提携を発表。山間部での峠道の譲り合い、合同ピクニック大会の開催、部品の貸し借りなどを通じて親睦を深めていた。 公取委では、提携前の昨年3月から提携後の今年3月にかけて、二つのグループの平均走行速度が57%も低下したことを問題視。競走を促進するためには、提携を解消させる必要があると判断した。公取委では「北関東暴走連合は腰抜け」「大利根極悪暴走会はまんまと騙された」などの資料を関係者に配布することも検討している。 公取委は今年1月に山形県で、二人の不良少年に対しても同様の措置を講じ、「先にバイクを止めたほうが麗子から手を引く」と約束していた二人を、両方とも冬の日本海に突入させるなどの成果を上げている。
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| ■札幌用のカーナビを発売
2002/04/07
株式会社ケンウッドは4日、同社のカーナビゲーションシステム、HDZシリーズに札幌市民限定版を追加したと発表した。希望小売価格は260,000円。月300台の販売を見込む。グローバル化の象徴とされるカーナビが、これを契機にローカル化する可能性もある。 札幌市民限定版の特色は独自の座標系。通常のカーナビは人工衛星から受信する電波をもとに経度と緯度を計算するが、札幌市民限定版では市の中心部を原点とし、札幌が地球全体に広がっていると想定して位置を割り出す。この座標系では、札幌市南1条西3丁目は「南1条西3丁目」、東京駅は「南8901条西878丁目」、パリのルーブル美術館は「北7898条西78995丁目」となる。 札幌市の中心部では道路が碁盤の目のように直交しており、住民は道に迷うことがほとんどないが、一歩市の外に出れば複雑な道路網にとまどうことが多いと言われる。このため電機業界には、仮想大札幌技術のカーナビへの応用を求める消費者の声が数多く寄せられていた。 ケンウッドでは札幌市民限定版のほか、地球上のどこにいても住所表示の末尾に「上ル」「下ル」「東入ル」「西入ル」を追加することが可能になる京都座標系対応機種の開発も行っており、現在米アリゾナ州の砂漠地帯で実験を行っている。魏の国から海路で何日、陸路で何日が必要かを示す倭人伝座標系対応機種も、技術的なめどは立っているという。 札幌市民限定版について、市の関係者は「札幌が地球全体に広がっているという現実的な仮想に基づくことを、まず評価したい」と話している。一方、米ミルウォーキー市、独ミュウヘン市は警戒感を強めており、近く札幌市に代表を派遣し、よさこい大通り会場の移転は受け入れられないと伝える方針だ。
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| ■みずほ銀行でほかにもトラブル
2002/04/07
4月1日に新銀行として発足したばかりのみずほフィナンシャル・グループで、公共料金の引き落としなどをめぐる混乱が続いているが、金融庁の調べで、約3万人の預金者について、電力料金やクレジット代金が稲妻重力落としされていたことがわかった。大手金融機関での稲妻重力落としは国内では前例がなく、関係者はトラブルの長期化を懸念している。 みずほフィナンシャル・グループの関係者によれば、稲妻重力落としが確認されたのは4日の夜から5日の早朝にかけて。電算センターでせん光とともに轟音が響き、コンピュータのディスク装置が袈裟斬りされた状態で見つかったという。 富士銀行と第一勧業銀行、日本興業銀行が合併して発足したみずほフィナンシャル・グループでは、2年半前の提携発表からコンピュータ・システムの統合に向け準備してきたが、稲妻重力落としの発生を予測することはできなかった。銀行向けシステムに詳しいコンピュータ・メーカーのソフトウェア技術者は、合併前の3行のシステムに稲妻問題、重力問題、落とし問題が潜んでおり、合併後に一気に顕在化したのではないかとの見方を示している。 みずほの広報部によれば、システム統合の結果、引き落としの処理中に吊り落とし、送り吊り落とし、素首落としなどが発生する可能性はかねてから指摘されており、国技館教習所と協力して落とし系障害への対応マニュアルが作成された。しかし、稲妻重力落としの発生はまったく想定されておらず、複数の男女行員からなるシステム管理者が声を合わせて「稲妻重力落とし」とコールするのが精一杯だという。 預金者や企業は稲妻重力落としのリスクに注目しており、市中銀行には「来年4月の普通預金ペイオフ解禁後、稲妻重力落としによる被害は誰が負担するのか」といった問い合わせが相次いでいる。
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■付録
2002/04/21
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