やゆよ記念財団 |
ここには以下の15本の嘘が収録されています。 |
大竹さん宅に自衛隊員到着 |
| 3日、東京都豊島区内駒込の大竹鉄之助さん(96)宅に、陸上自衛隊第11師団の自衛隊員3人が到着した。介護保健制度と並ぶ老人福祉政策の柱、PKO(Parent
Kaigo Operation)がいよいよ本格的に動き出した。 15年前から寝たきりの生活が続く鉄之助さんを世話してきたのは、長男の大竹靖雄さん(72)とその妻、花江さん(68)。靖雄さんは「自分たちももう若くない。できれば最後まで自分たちの手で世話してあげたいが、もう限界」と、自衛隊受け入れ第1号となった理由を説明する。靖雄さんの弟で元教員の秀次さん(70、無職)はこの日、「介護を口実にした軍事家庭化に反対する」と玄関前で気勢を上げたが、鉄之助さんの入浴に手を貸すよう花江さんに求められると、いつものように用事を思い出して姿を消した。 自衛隊が持ち込んだのは90式自走式ベッド、94式無臭トイレなどの介護機械化装置。操作する相原登三尉は、「肉薄戦では急速に進む高齢化に対抗できない」と語る。しかし、鉄之助さんのおしめは、化学戦用の防護服に身を包んだ加賀清史二尉が取り替えている。老人介護のなかでもっとも重要、かつ、もっとも困難といわれるプロセスは、手作業に頼らざるを得ないのが現状だ。防衛庁では、第一線の自衛隊員が慣れ親しんだスコップの使用を検討したこともあるが、国民の同意を得るのは難しいとみられている。 「急速な高齢化・少子化が国を滅ぼす可能性のほうが、北朝鮮のミサイルが着弾する可能性よりも大きい」── 今年の防衛白書は、これまで海の向こう側に求めていた仮想敵を、初めて国内問題に移した。いま日本では、65歳以上の高齢者の約4分の1が、65歳以上に達した自分の息子や娘に介護されている。寝たきりの人を介護している寝たきりの人は全国で200万人以上。痴呆症の老人を介護していると思っているが、実は介護されている痴呆性の老人も150万人に達する。「このままでは、外国からの侵略やシーレーンの断絶がなくても、国民生活が破たんしてしまう。いまや老人福祉が安全保障の最も重要な柱だと言える」(本木紀夫陸上幕僚長) しかし、自衛隊による介護は、憲法違反の可能性が高いとの指摘もある。「介護される人は確かに生きている。福祉の充実の結果、最低限度の生活を強いられることもなくなった。しかし、軍隊が定めた規則通りに、決まった時間に食事をして、決まった時間に風呂に入り、ただ眠るだけの生活のどこが文化的と言えるのか。少なくとも週に1度、お年寄りを手品や漫才で喜ばせない限り、25条に違反しているのは明らか」(護憲介護を求める市民の会代表、吉本玲子さん) その一方で、介護する家族の側では、大部分の人が自衛隊の介入を歓迎している。花江さんは自衛隊介入の夜、「数年ぶりでぐっすりと眠ることができた」。近所の家庭からは、「うちにも介護が必要な老人がいるが、2〜3日温泉で休みたい。ヘリコプターでレンジャー部隊を派遣してくれないか」といった問い合わせが防衛庁に寄せられているという。 1999/12/5 |
少子化の向こうにあるもの |
| 森下好恵さんの78回目の誕生日となった今年12月13日、森下家の前には早朝から長い行列ができた。元弁護士、元医師、会社社長、市議会議員……。高齢の男性たちが花束やプレゼントを抱えて、自分の番が回ってくるのを待っている。 これほど多くの男性たちを引き付ける森下さんの魅力とは何なのか。美人ではない。スタイルがいいわけでもない。これといった財産もない。「他のみなさんより幸せだと思うのは、子宝に恵まれ、孫が18人もいることですね」。そう言って優しく微笑む森下さんと仲良くなりたいと願う男性たちには、ある共通点がある。孫が1人もいないのだ。 1人の女性が2人の子どもを生まない時代。孫の減少はもっと早いペースで進んでいる。「老人でなく、おじいちゃんおばあちゃんになりたい」という欲求が満たされないために、多くのお年寄りが苦しんでいる。森下さん宅前に並んだ男性たちは「再婚でも不倫でもいいから、『おじいちゃん』と呼ばれてみたい」と異口同音に語る。 警視庁のベテラン刑事によれば、一昔前までの詐欺師は、実業家、皇室関係者、有名人の友人などを名乗ったものだが、最近では「先祖代々、多産の家系」といった甘い言葉に騙される一人暮らしの資産家が急増しているという。 * * * 水木淳彦さんも悩める老人の一人だ。水木さんは最高裁判所判事として、衆議院議員定数訴訟に長い間関わってきた。議員1人あたりの有権者数が選挙区によって異なる現状は、法の下の平等を定めた日本国憲法に違反しているのではないかという、極めて重い問題と向き合ってこられたのは、いつの日か娘が嫁に行き、出産し、自分の退官後、赤ちゃんを連れて遊びに来る情景を思い描いていたからこそだ。 緊張を強いられる判決書の作成で、鉛筆で余白に「おじいちゃんでちゅよ。べろべろべろべろ……ばぁ」と走り書きして自分を励ましたことも、一度や二度ではなかった。 ところが、水木さんの娘は結婚せず、仕事に生きる道を選んだ。現在は東京地検特捜部所属の検察官として、政財界を舞台にした犯罪の捜査にあたっている。 「おじいちゃんでちゅよ。べろべろべろべろ……ばぁ」 憎らしい声が日曜日ごとに垣根の向こうから聞こえてくる。「隣家には孫が3人も遊びに来るんです。うちはゼロ。なんのための人生だったのか……」。いま水木さんは、法の下の平等を定めた憲法に違反しているとして、隣家を相手に裁判を起こす準備を進めている。 * * * 小孫化という時代の流れが変えたのは、老人だけではない。 「ひいおじいちゃん、死んじゃだめだ、死んじゃだめだ、わぁぁぁぁ……」 102歳で大往生した曾祖父の亡骸を激しく揺さぶる少年の後ろ姿に、少年の両親、祖父母は涙をぬぐった。「ご臨終です」。その直後、刑事が病室に踏み込み、少年を逮捕した。 これまで殺人、強盗、詐欺、恐喝、有価証券偽造などの凶悪犯罪を繰り返した少年が野放しになっていたのは、神奈川県内で最後の曾孫だったから。曾祖父の死亡で単なる孫に格下げされた少年は「曾祖父および曾孫の保護に関する条例」の適用対象から外れ、不逮捕特権を喪失した。 現在、神奈川県と同様の条例を制定しているのは全国で32の都と県。いまや絶滅に瀕している曾孫を保護するのが本来の目的だが、犯罪の隠れ蓑として利用されているのが現状だ。神奈川の少年については、検挙を逃れるために曾祖父の食事に朝鮮人参エキスを混入させ、不当な延命を図った疑惑も浮上している。 1999/12/23 |
チンパンジーの知恵、人間上回る |
| 京都大学霊長類研究所で飼育されているメスのチンパンジー、アイ(推定23歳)が、人間の成人を上回る知恵を備えていることが、同研究所の斉藤健一教授、森秀樹研究員らの研究で明らかになった。近く英の科学誌『ネイチャー』で研究結果が発表される。 アイが結婚適齢期に達したとき、斉藤教授がアイと同じ部屋に、ハンサムでスマートだが浮気者のオスと、不格好だが真面目で心の優しいオスを入れたところ、アイはしばらく迷ったあと、不格好なほうを選んだという。斉藤教授は「うちの麗香にも同じ知恵があれば……」と、アイの判断能力を高く評価する。 アイは手先も器用。好物のハムを与えると、上手に外側のビニールをはぎ 取ってから口に運ぶ。「このビニールが体にいいと、幼いころから母に言い聞か されてきたのに……」と、森研究員は驚きを隠さない。 研究室で使うはさみはどれもよく切れる。鈍くなると、アイが知恵を働かせ、アルミ箔を切って鋭利にするためだ。研究員らが住む寮の下駄箱には、アイが黒こげになったパンの耳を活性炭がわりに入れたため、以前のいやな臭いがなくなった。研究員たちがカレーを作る際、アイの「リンゴをすりおろしてから入れたら」とのアドバイスに従ったところ、味が信じられないほどまろやかになったという。一方、大蔵省では、平成12年度の政府予算案を主計局長に見せられたアイが椅子から転げ落ちて大笑いしたとのマスコミ報道を否定するのに必死だ。 推定1歳のころから研究室で特殊な訓練を受けつづけたアイの進歩は、動物の潜在的な能力の高さを示す証拠として注目を集めている。今後は、1歳のころからタンザニアのジャングルでチンパンジーの里親に英才教育を受けている斉藤教授の長男、キイ君(23歳)が、木から木へと跳び移れるようになるかどうかが研究の焦点となりそうだ。 2000/1/8 |
苦難の道 |
| 「和尚様、お、お願いです。どうか私めもチベット仏教に入信させてくださいまし。カルマパ17世様が亡命なさったという噂を聞いて、湖南省から汽車とバスを乗り継いでここラサまでやって参りました。家には年老いた両親と妻、8人の子どもが腹を空かして待っているのでございます。ここ数年は不作で、今年の冬も超すのがやっと。農民として生きていくのはとても苦しゅうございます。あ、どうか、和尚さま、門を閉めないでくださいまし。せめてあと1分で結構でございます。後生ですから私の話をお聞きください。隣に陳という男が住んでおりまして、この男が2年ほど前に行方知れずとなり、村の者たちは、陳が家族を捨てて都会にでも逃げたか、はたまた行き倒れになったかと囁きあっていたのでございます。ところが不思議なことに陳の家はあれよあれよと言う間に豊かになり、なんと舶来の車まで手に入れ、村じゅうが大騒ぎになる始末。そうこうしているうちに何処からか帰ってきた陳が言うには、日本に渡って1年も懸命に働けば、10年は寝て暮らせるらしいのです。ええ、陳は間違いなくそう言ったのですよ。言葉が通じなくても大丈夫かと聞いたら、中国人がたくさんいるから大丈夫と、陳は言うのです。私はすぐに荷物をまとめて、陳に教えられた通り、福建の漁港で日本行きの密航船に乗り込みました。いえ、それが運悪く、明日は九州に上陸というところで、日本の巡視船につかまり、強制送還されてしまったのでございます。借金してこさえた密航料は水の泡。このままでは一家12人が首をくくらねばなりません。途方に暮れたときに聞いたのがカルマパ17世様の亡命のお話。ねえ和尚様、ヒマラヤの険しい山々を超えられたのはチベット仏教の御利益のおかげでございましょう? 同じ御利益で、東シナ海の底を歩いて渡れない訳はございません。海の上なら捕まるけれど、海の底ならきっと大丈夫でございます。どうか私めにもカルマパ17世様と同じ……」 2000/1/14 |
ネット発注、警察にも広がり |
| 電機、コンピュータ大手を中心に、従来はファクシミリや電話で行われていた原材料・部品の発注をインターネット経由に切り替える動きが広がっているが、警察庁の調べで、全国の警察署の45%がカツ丼の注文をインターネットで行っていることが明らかになった。 警視庁新宿署では昨年4月から取り調べ室にパソコンを設置、刑事がマウスで注文するしくみを導入した。当初は「デカが使うのは黒電話だけ」と導入に反対していたベテラン刑事も、「インターネットならカツ丼と親子丼を間違えて、容疑者の態度を硬化させてしまうおそれがない」と、ネット注文の利点を認めている。 このほか、いつもインターネットを通じて社会と接している若い容疑者の場合、刑事に「まあ、カツ丼でも食べなさい」と言われるよりも、「まあ、ネット注文したカツ丼でもたべなさい」と言われたほうが、犯行を認める供述を開始する可能性が高いという。 今年夏までには、ソフトウェア会社と協力して取り調べの様子をリアルタイムでネット中継する計画だ。「食堂の調理師が、そろそろヤマ場かと判断した時点で調理を開始できるため、容疑者がカツ丼が食べたいと言い出す直前にカツ丼が届く。蓋を空けた瞬間わき上がる湯気が事件解決の決め手になるはず」(名賀芳宣署長) ただし、地方の警察署では付近に食堂が少ないために、注文情報の掲示からカツ丼が届けられるまでに45分から1時間がかかることもある。容疑者側からは「寒い冬はともかく、揚げ物の腐敗が進みやすい夏場はネット注文の安全管理に充分配慮してほしい」といった声が上がっている。 2000/1/29 |
最近の出来事から |
さいたま副都心でテロリスト逮捕1日、埼玉県大宮市、与野市、浦和市に広がる「さいたま副都心」への政府機関移転作業が始まったが、同日、合同庁舎ビル付近でダイナマイト800発を隠し持っていた男が逮捕された。男は「副都心粉砕連合」の構成員を名乗っており、警察の調べに対し、「群馬県の埼玉化阻止のためにはどんな犠牲も厭わない」などと供述している。 健康政策目標に批判高まる国の新しい健康政策プラン、「健康日本21」の策定が難航している。厚生省がまとめた中間目標のうち、「酒は1日1合」との目標にはビール、ウイスキー業界が反発。「喫煙率半減」については、日本たばこ産業やたばこ農家を中心に反対の声が強まっている。「女性の5年長寿化」に対しても、「薄命佳人の保護に十分配慮すべき」といった慎重意見が根強い。 「飛び入学」は男女不平等?千葉大学理学部、工学部が昨年末に行った「飛び入学」試験の合格者を1日に発表した。千葉大学が高校2年生を対象にした同試験を実施するのは3回目。これまでは男子だけが優遇されているのではないかとの声があったが、今回は男子2人と、初めて女子1人が合格した。一方、東京農大付属工業高校の鬼塚豪君は、実技試験で完璧なお嬢さん飛びを披露したものの性別との不一致を理由に不合格とされ、今後に課題を残した形になった。 強化ガラス製品、破裂相次ぐ強化ガラス製コップが、お湯を入れたり電子レンジに入れたりしていないのに突然破裂するケースが相次いでいるが、警視庁は2日、都内にある中核派のアジトから強化ガラス製コップを6000個押収した。警視庁では、中核派が強化ガラス製コップを圧力釜に変わる野外闘争の主力兵器に位置付けている可能性もあるとみて、おでん屋や焼き鳥屋を中心に警戒を強めている。 音楽オンライン販売で差し止め訴訟米国の音楽CD流通業者の団体、NARM(全米レコード商業協会)が、ソニー・ミュージック・エンターテインメントによる音楽ソフトのオンライン販売を差し止めるよう求める訴訟をおこした。同協会では、オンライン販売できる音楽ソフトの演奏時間に一定の制限を加えるDDSUI(ドレミファドン超ウルトライントロ方式)の採用を主張している。 IMF、八百長問題で緊急決議国際通貨基金(IMF)は2日、ジュネーブで緊急理事会を開き、元小結・板井の八百長発言が波紋を広げている問題について、「不明朗な形で勝敗が決まるのは認められない。八百長料もマーケット・メカニズムに沿って決定されるべき」との決議を全会一致で採択した。 2000/2/4 |
「e時代」到来で変わるビジネス |
| 独ハノーバーで開催中のコンピュータ通信機器見本市、CeBITで、ひときわ目を引くブースがある。ヘッドセットをつけた金髪の若い女性が説明する商品は、日本文化センターが開発した"e-Cycle"。インターネット時代のルームサイクルだ。ハンドル部分にキーボードが取り付けられているのを除き、基本的には従来のルームサイクルと変わらない。しかし"e"を冠したこの商品への関心は高く、発表と同時にNASDAQでは日本文化センター株が100ドル以上高騰した。 調査会社、データクエストの予測によれば、2001年から2005年にかけての主要なエレクトロニクス製品/サービスの売上高平均増加率は、パソコンのハードウェアが年25%、ソフトウェアが32%、情報家電が52%。ルームサイクルは102%と突出している。 いまなぜ、ルームサイクルなのか。「ネット生活の結果、多くの人々が運動不足に陥る。しかしボート漕ぎ運動では手が使えない。ルームランナーは顔が上下動するのでモニターを見づらい。水泳は感電のおそれがある。生き残るのは、ネットサーフィンと同時に楽しめるルームサイクルだけだ」(IDCシニアアナリスト、ルーサー・オズボーン氏) 「e時代」の到来で、世界が変わろうとしている。コンピュータ通信産業の商機が著しく拡大するのは言うまでもないが、ここにきて注目を集めているのは、"e-Cycle"に代表されるほかの分野の有望商品だ。 中堅玩具メーカーのシマダ商事は、15億バーツ余りを投じてタイ・バンコク郊外にマジックハンドの大型工場を建設している。計画通りに進めば、今年夏には13本のラインで月96万個が生産されることになる。島田友康社長は、インターネット・ユーザーが痛感する仮想空間と現実空間のギャップに期待を寄せる。 「地球の裏側にある情報がクリック一つで手に入れられるのに、1メートル先にある本を読むために、わざわざ椅子から立ち上がらなければならない。そんなときこそビヨーンと伸びるマジックハンドが役に立つ」 短い距離の移動を嫌い、マジックハンドを多用するネットユーザーたちは、その形状から"XXXXXXジェネレーション"と呼ばれる。今後のマーケティングでは、決して無視のできない存在になりそうだ。 「e時代」への対応を求められているのは、アパレル業界も同じ。大手紳士服量販店の青山商事は最近、インターネット対応の新製品「KOスーツ」を発表した。背広とチョッキの前半分には高級素材を使用しているが、後ろ半分は裸同然で、ゴムバンドで留めてあるだけ。ズボンはない。 「インターネットを利用したビデオ・コンファレンスで相手の画面に映し出されるのは、上半身の前方だけ。映る部分だけ高級感を追求した。下はステテコでも短パンでも、お好きなものをどうぞ」(江島昇・商品開発本部長) 「KOスーツ」もまた、在宅勤務が当たり前となる21世紀ならではの新商品と言えそうだ。なお、業界関係者の一部には「KO」が「ケースケ・オートリ」を意味するのではないかと疑うむきもあるが、江島氏はコメントを拒否している。 テレビ業界が注目するのは、ネット時代の到来で在宅勤務が企業の重役にも広がる可能性。そうなれば、朝9時から10時台、午後1時から3時台など、現在は主婦向け番組が大部分を占めている時間帯で、重役の視聴を考慮に入れる必要が出てくる。在京テレビ局のプロデューサーが指摘するように、東海林のり子レポーターが日経平均の急落を生々しく伝える日がやってくるかもしれない、このほか食品メーカーの桃屋では、生コマーシャルを活用した法人向け営業の強化が可能かどうか、検討を重ねているという。 2000/2/28 |
角界の20世紀10大事件< |
| 10位:昭和7年春、京都帝国大学の河瀬秀夫研究員、上手投げと出し投げの接合理論を発表。昭和13年夏に実用化。 9位:昭和30年ごろ、「関取フグ刺身都市伝説」が巷の話題に。多くの力士がフグ刺しがじっくり味わえなくなったと嘆く。 8位:明治38年、横綱・霧立山が38サンチ榴弾砲で旅順のロシア軍陣地に命中。雲竜型土俵入りでステッセル将軍に降伏を決意せしむる。 7位:昭和23年の米国巡業中、大関・惟管山、関脇・邊州川、小結・栄美田川の変則3人ぶつかり稽古を観たベル研究所のショックリーら、トランジスタを発明。 6位:昭和53年初場所千秋楽、全勝優勝を決めた横綱・崇乃川が表彰式前の共同インタビューで衝撃の「普通の女の子に戻りたい」宣言。半年後、太刀持ち蘭起龍、露払い三樹湖とともに涙の断髪式。 5位:昭和38年春以降、黒牧(大関→十両)が87連敗の大記録を樹立。「国鉄・黒牧・正露丸」は当時の子どもが嫌いなものを指す流行語となった。 4位:昭和48年夏、生まれたばかりの赤ちゃんが横綱・脂川の腹3段目と4段目の間に捨てられる事件が続発し、社会問題に。手荷物一時預かりを副業としていた脂川も譴責処分を受けた。 3位:昭和3年6月、関東軍の要請を受けた小結・虎錦が張作霖の乗った列車を上手投げで爆破。立ち合い前、虎錦が両手を地面につけていなかったことが、相撲史最大の汚点となる。 2位:平成3年、IBM、相撲一口メモ48年分を光ディスク1枚に記録する技術を確立。 1位:昭和47年、日中国交回復を記念した北京巡業開催。山青城、白天川の両大関がそのまま北京動物園に寄贈され人気を博す。 2000/3/27 |
新発見、染之助さんは染太郎型 |
| 海老一染之助さんの性格が、これまで広く信じられていたような染之助型ではなく、染太郎型だったとの研究結果を、日本大学の西直紀教授(心理学)が発表した。日本人の染之助・染太郎観を根底から覆す発見となりそうだ。 西教授らの研究グループが染之助さんから4週間にわたって個別に聞き取り調査を行ったところ、染之助さんは意外と理論派であり、他人の行動に口出しするのが好きであることがわかったという。 初めて人間の性格が染之助型と染太郎型に分類されることに注目したのは、心理学者の相崎健勝氏。昭和41年、人間には頭と口しか動かさないタイプ、肉体を動かすタイプしかいないと指摘した相崎氏の著書、『頭脳と肉体』は1250万部突破のベストセラーになった。この年の書籍販売業界における商品回転率が前年よりも大幅に高まったことは、いまでも語りぐさだ。 やがて、文化大革命の影響を受け、染之助・染太郎問題は染之助=汗を流して働く労働者、染太郎=労働者を搾取するブルジョワジーという切り口で語られるようになった。いまではネタとしてすっかり定着した「これおんなじ」だが、昭和46年7月8日、染太郎さんが国会証人喚問の証言で初めて口にした直後には、号外の見出しを飾り、日本全土を震撼させている。学生運動や社会主義運動が下火になってからも、染之助型・染太郎型は血液型占い、星座占いを補完する性格分類として若者の間で根強い人気を保っていた。 今回の調査結果について、心理学者のなかには「まり回し型、桝回し型、湯呑み回し型など、より詳細な分類についても検討を行う必要がある」など、懐疑的な見方を示す人も少なくないが、染之助さん、染太郎さんは声をそろえて「おめでとうございます」と語るなど、相変わらず楽観的なようだ。 2000/5/25 |
少年犯罪の原因にメス |
| 運輸省航空事故原因調査委員会は22日、15歳から17歳の少年にフライト・レコーダー、ボイス・レコーダーの装着を義務づけると発表した。相次ぐ少年犯罪の原因究明に役立てるのが狙い。 青少年犯罪の先進国、米国では、3年前から青少年犯罪の原因究明を米国家運輸安全委員会(NTSB)が担当している。学校、家庭、社会、マスコミ、幼年期など複雑な要素が絡み合って誘発するといわれる少年犯罪を、従来の捜査方法で解き明かすのは困難なためだ。 1998年2月、マサチューセッツ州内の高校で、生徒らがバットを手に校長の乗用車を粉々にした事件は、当初迷宮入りすると観られていたが、地元の警察から捜査を引き継いだNTSBが、航空事故と同じ手法で残骸を復元。金属片の破断面の状況などを手がかりに、乗用車がヘッドランプ、窓ガラス、ドア、ボンネットの順番で破壊される模様を生々しいコンピュータ・グラフィックスで再現し、全米に衝撃を与えた。 国内でも昨年11月から都内の一部の区で、300人の少年を対象にレコーダーの試験的な装着が行われた。このうち今年2月に同級生を恐喝して補導された高校2年生の少年からはボイス・レコーダーが回収され、分析の結果、「ああ、今日はいい天気ですがすがしいな」とつぶやいてからわずか2.5秒後に、「てめえ、カネもってんだろ、さっさと出せ」と叫んでいたことが判明した。空白の2.5秒間に少年に何が起きたのかは、今後、フライト・レコーダーに残された脈拍、アドレナリンの分泌量、こぶしに加わった衝撃の大きさをもとに分析されることになる。 識者らは、少年らが常に監視されていることからルールや法律を守ようになると期待していたが、一部の少年は墜落事故でも壊れないレコーダーの硬さに注目。すでに十数人の少年たちがレコーダーで殴り合う乱闘事件も発生し、問題の根深さをうかがわせている。一方、航空事故原因調査委員会の関係者は、正確なデータが得られるとしてこの動きを歓迎しているという。 2000/5/25 |
忍び寄るスリッパの足音 |
| 京都府内に住む女性、宮岸可奈子さんは、もう何年も、まっすぐ前を向いて歩いたことがない。十数メートルごとに、必ず立ち止まり、後ろを振り返ってしまう。 (あいつが後をつけてくる……) そんな不安が、常に、心のどこかにある。妄想にさいなまれているのではない。事実、10回振り返れば、そのうち2、3回は、黒い影が素早く電柱や看板の後ろに隠れるのが見える。ドアの閉まりかけた電車に飛び乗るなどして、男から逃れることができる日もある。しかし、自由になれる時間はごくわずか。駅から家への帰り道で、男は必ず待っている……。 国会では近く、「ストーカー規制法案」が成立する見込みだ。しかし、この法案は宮岸さんのようなケースをまったく想定していない。宮岸さんが近くの警察署に相談に訪れたときにも、対応した婦人警官は、「誠にお気の毒ですが、この状況ではどうしようもありませんね」と首を横に振るだけだった。 「なぜ、誰も救いの手をさしのべてくれないのでしょうか? これは、許されるはずのない犯罪です。たとえストーカーが長年連れ添った夫だとしても」(宮岸さん) * * * 警察庁によれば、今年1月から4月までに全国の警察に寄せられたストーカー被害者からの相談は5428件。このうち403件では、被害者の夫が加害者になっている。 「朝昼晩の食事が冷蔵庫に入っているとのメモを残し、身支度をして玄関から踏み出した瞬間、夫の存在を完全に忘却してしまう妻も多い。犯人が夫だと気がついていないケースもかなりあるはず。実態は、当局の発表よりもさらに深刻なのではないか?」(結婚評論家、田下清美さん) ドメスティック・ストーキング――日本社会を蝕む「病気」が、いま識者の注目を集めている。出口の見えない不況のために、企業戦士たちは心の準備ができていないうちに、突然の休息を与えられた。再就職したくても、思うような働き口は見つからない。社会に出て以来、仕事のことしか頭になかった男たちにとり、自分に適した趣味を探すのは至難の業だ。一方の妻は、子どもに手がかからなくなったころからマイペースで人生を楽しんでいる。夫の余生に残された楽しみは、外出する妻に地の果てまでもついて行くことしかない。 * * * 「トゥルルルル トゥルルルル」 深夜2時過ぎ。野口晴美さんの家で電話が鳴った。毎晩12時ごろから、3分に1度はかかってくる。怒りが頂点に達した野口さんは、布団をはねのけてコードレスホンをつかみ、「いい加減にしなさいよ、あんただってことは分かってるんだよ」と叫ぶと、電池を取り外して、再び布団のなかに隠れた。 「……………」 晴美さんの夫は無言のまま電池を元通りにして、晴美さんの枕元に置くと、携帯電話のボタンを押した。 「トゥルルルル トゥルルルル」 夫から無言電話がかかるようになってから3カ月、必死で耐えてきた晴美さんだが、ついにこらえきれなくなったのだろう。布団の中からすすり泣く声が聞こえてきた。 * * * 防止策はないのだろうか? ドメスティック・ストーキングに詳しい奈良女子大教授、金野真理さんは、趣味のない夫がストーカーになりやすいことから、妻の趣味とできるだけ共通点のない趣味、一度出かけたらなかなか帰ってこられない趣味、命を落としやすい趣味を早期から学習させておくのが望ましいと指摘する。 大園花江さんは15年前に自宅を改築したさい、トイレの傍らに小さな抜け穴を作っておいた。トイレットペーパーが入っている箱を動かして、穴の中に潜り込めば、物置から逃げることができる。12時間くらいまでなら、夫は何も疑わず、トイレのドアの前で辛抱強く花江さんが出てくるのを待っているという。 このほか、世界各国のドメスティック・ストーキング被害者が連帯して、家庭内に限って対人地雷の使用を解禁するよう、国連に働きかける動きもある。 * * * 東山ウメさんはこの22日、102歳の誕生日を迎えた。夫は105歳。夫婦の合計年齢、207歳は、ギネスブックにも認定される「世界最高齢」だ。 ウメさんは今年の春、肺炎を患った。意識不明の状態が1週間も続き、医師はウメさんの家族に、心の準備をしておくよう伝えたという。そんなウメさんを死の淵から呼び戻したのは、「安心してお逝き」という夫の一言だった。 「あいつにだけは、負けられない」 ウメさんが、108人の玄孫が集まった祝いの席でも厳しい表情を崩さなかったのは、夫の健康がまったく衰えを見せないから。夫より先に死ねば、夫の願い通り、同じ墓の下で永眠することになる。それを防ぐためには、夫より1日でも長く生きるしかない。 借金の苦しみも病気の痛みも、死ねば逃れられる。夫より早死にすれば最後、永遠に逃れられなくなる恐怖。それが、ドメスティック・ストーカーなのだ。 2000/5/25 |
引きこもり男性が南極点到達 |
| 大阪府の無職、阪本和之さん(38)は2日の午後2時(日本時間)、念願の引きこもり状態での南極点到達に成功した。昭和基地出発から48日目。阪本さんの冒険史に、また新たな1頁が書き込まれた。 阪本さんは1987年、友人とのトラブルが原因で自宅に引きこもったが、93年には引きこもり状態のまま日本を一周。96年にはドーバー海峡横断に成功し、98年には無酸素でのチョモランマ登頂、昨年冬には北極点到達を成し遂げている。 引きこもり状態での南極点到達については、4回にわたり徒歩で南極大陸を横断した経験をもつイギリス人冒険家のヘンリー・マクマホンさんが97年に挑戦しているが、出発してからわずか7日目に外に出て深呼吸してしまい、あえなく失敗している。今回の阪本さんの挑戦についても、悲観的な見方をする関係者が多かった。 阪本さんはこれまでの冒険と同様、マスコミの直接取材を拒否しているが、「辛かったけれど、どうにか南極点まで来ることができた。次は太平洋横断に挑戦したい」とのメッセージを、4800キロメートルにわたって木造モルタル2階建ての家を引っ張った母親の喜子さん(61)が代読した。 2000/6/2 |
森首相、グルジア語講座で缶詰状態 |
| 森喜朗首相は7日、遊説の予定を取りやめ、東京都北区にある東京外国語大学アジアアフリカ言語文化研究所で終日、グルジア語の講習を受けた。失言続きの森首相に対しては、自民党所属の若手代議士などから「このままでは選挙を戦えない」といった声が上がっているが、自民党執行部では投票日まで森首相を同研究所に事実上軟禁して、失言が自民党の得票に及ぼす影響を抑制する方針。 グルジア語は極めて難解で、グルジア人の子供が口げんかするのは、早くても中学生になってからだといわれている。首相側近の一人は、「さすがの総理も、グルジア語で有権者を怒らせることはできないだろう」と学習の効果に期待を寄せる。 しかし衆議院が解散されて以来、首相封じ込め策はことごとく失敗してきた。日本手話研究者連絡協議会、JAVAユーザーズフォーラム、モールス信号保存会、テレパシー研究者会議など、これまでに20を超える団体が森首相退陣要求決議を採択している。 8日には駐日グルジア大使が、森首相を応援するため同研究所を訪ねた。首相が辞書を片手に大使に挨拶したところ、その2時間後にはグルジア外務省スポークスマンが「我が国の母親は偉大。指摘されたような欠点はない」との緊急声明を発表した。森首相本人は「間違ったことは言っていないはず」と首をかしげるが、日本の外務省高官は、断交も時間の問題との見方を示している。 2000/6/8 |
雪印事件で新事実 |
| 雪印乳業大阪工場で加工乳に黄色ブドウ球菌が混入し、全国で1万人以上が下痢やおう吐など食中毒の症状を訴えた問題で、大阪府警は7日までに、この工場で働いている40代、50代の女性従業員、345人の肌が透き通るほどに白いことを突き止めた。 工場の近くでたばこ屋を営む男性によれば、夕暮れ時に工場出口ののれんをくぐって浴衣姿で退勤していく女性従業員のうなじは、一見すると20代、せいぜい30代前半で、男なら必ずそそられるものがあったという。 このほか、同工場で使用されていた牛乳のタンクが、一般的な形状ではなく、循環式だったことも判明した。循環式タンクはコストを抑制できる反面、完全にタンクの内容物を交換することが難しく、細菌が繁殖しやすい欠点があるといわれる。 衛生管理について、社員教育が徹底していなかったのではないかとの指摘もあるが、雪印広報部では「まず局部をきちんと洗いましょう」という札をタイルのうえに貼り付けてあったと説明している。 この問題について、雪印側の説明は二転三転している。タンクに取り付けられていたバルブ内部の汚れについても、当初は「10円玉大」とされていたものが、実際にはバルブ内部全体に広がっていたことがのちに判明した。大阪府警では、雪印側が一貫して「水道の蛇口のような形状だった」と主張しているバルブの外観が、ライオンの口だったとの見方を強めている。 2000/7/6 |
夢と希望乗せて飛ぶハンマー |
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ハンマーの先端にある重さ7.3キログラムの鉄球が、まるでコンピューターでも搭載されているかのように、アスリートの周囲を回転するたび、厳密に決められた量の運動エネルギーを蓄積していく。わずかな狂いもないタイミングで手を離れると、ハンマーは最も理想的な形の放物線を描き始めた。 鈍い音。落下地点にかけよる審判。メジャーによる測定。息をのむ観客たち。電光掲示板が映し出した「80メートル56」。この瞬間、室伏広治(ミズノ)は自らのもつ日本記録を更新した。 小さく飛び上がって喜びを表現する室伏。観客席のどよめきは、すぐに拍手と歓声に変わった。室伏は9月のシドニー・オリンピックで、日本人としては初めて、投てき競技でメダルを獲得するかもしれない。観客や大会役員、そして室伏に敗れた多くの選手たちまでもがそう感じたはずだ。 同じスタジアムで、フィールドから遠く離れた観客席の最上列に座った老人は、まったく違う興奮を覚えていた。 ――あれは、28年前の冬。日本中のテレビの前で、無数の人々が手に汗握りながら、クレーンからぶら下げられたハンマーに声援を送った。過激派が立てこもった山荘の壁を、巨大なハンマーが徐々に壊していく。事件発生から9日目、ハンマーの開けた穴から警官隊が突入。過激派はすべて逮捕され、人質は救出された。 「室伏選手の活躍を見ていると昔を思い出す」と語るのは、当時、48時間休むことなくクレーンを操作しつづけた会田辰哉さん。事件をきっかけに過激派は国民の支持を決定的に失い、思想的な背景をもつ人質事件は激減。ハンマー付きクレーンが活躍する機会もなくなった。 「それはそれでいいのだが、あのとき私たちにハンマーを振り回させた熱い何かを、日本人は失ってしまったのではないか」 会田さんは、クレーン車でフィールドに突入し、エンジン全開でハンマーを放り投げれば、世界記録はもちろん、日本社会の閉塞状況さえも破れるような気がしてならないという。 同じスタジアムの最前列には、車椅子に乗った15歳の少女、太田順子さんがいた。太田さんのポケットには、室伏あての手紙が1通入っている。シドニーの表彰台に室伏が立つことができたら、すぐに投函するつもりだ。 太田さんは3年前から脚気に苦しんでいる。ビタミンB1の錠剤を買いに行った親友が帰り道に交通事故で死亡してから、太田さんの潜在意識は、ビタミンB1の吸収を拒んだ。注射で栄養剤を投与され、膝蓋反射の機能はすでに回復しているはずだが、医者がひざにハンマーを振り下ろしても、太田さんの足は微動だにしない。心理的な傷が壁となり、普通の衝撃では神経がまったく反応しない状態になっているのだ。 「でも、お医者さんが言うには、82メートル以上を飛んできたハンマーがひざに高速度で命中すれば、ひょっとしたら神経が反応するかもしれないんです」と、太田さんは夢を手紙の文面に託す。いつの日か、80メートルラインの少し向こう側で、まるで審判が手にした三角の旗のように、太田さんの足先も勢いよく跳ね上がるだろうか? 室伏の生み出す商機に注目している人もいる。遊具機メーカーの浅野製作所(東京都台東区)では最近、「室伏式もぐらたたき」を試作した。たくさんの穴からランダムに「もぐら」が頭を出すのは従来品と同じだが、違うのは穴がフィールドいっぱいに散らばっていることと、サークルの中から放り投げたハンマーが命中しなければ得点しないということだ。 「室伏式もぐらたたき」がヒットするかどうかは、シドニー五輪での室伏の成績にかかっている。ヒット商品になれば、将来、日本で優秀なハンマー投げ選手が多数輩出するかもしれない。室伏本人にも、幼いころ同じような方法で遊んだ経験があるからだ。もっとも、室伏の役目は父親に放り投げられて、元の場所に走って戻ってくることだったが……。 室伏の活躍の結果、すでに自信を取り戻した人たちもいる。室伏が80メートルの大台を突破した今年5月あたりから、全国の水泳教室で、なかなか上達しなかった生徒たちが講師の指導を無視するようになった。反抗というよりも、泳げないことを前向きに受け止める人が多いという。横須賀スイミングスクールの成人コースに通う主婦、山口志保さんもそんな生徒の一人。「室伏さんが、あんなにがんばっている。私たちもハンマーであることに誇りをもとう」と目を輝かせて語る山口さんに、周囲は「ちょっと違うよ」と、どうしても告げられないでいるという。 2000/7/19 |
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