|
やゆよ 付属 |
記念財団 図書館M館 |
|
ここには右の15本の嘘が登録されています。 |
|
どうした 黄門様? |
「あの悪代官め、阿漕なまねばかりしやがって。ご隠居、もう我慢ができません」 おなじみ、人気時代劇「水戸黄門」のワンシーンである。しかし今回ばかりは待ちすぎではないかと、助さんも角さんも怒っている。備前の代官の悪行に気がついたのは今季の放送が始まってから間もない4月の下旬。助さんと角さんはすぐに悪政に苦しむ庶民を助けようとしたが、黄門様は「もっと大きなたくらみがあるに違いない」と制止した。それからの半年間で、代官は盗み、火付け、殺し、米の買占め、抜け荷、美人局など、考えられる限りの悪を尽くしたが、なおも黄門様は動かない。いつもなら一週間にひとつの地方で事件を解決し、次の週には別の地方に現れるはずの一行は、今回のシリーズでは備前地方にとどまったきりだ。 10月からは「大岡越前」の放送が始まり、「水戸黄門」は視聴者からの非難の合唱のなか、半年間の「休眠期間」に入った。水戸に帰れるあてはない。来年4月に放送が再開されるまで、備前の城下で物乞いをしなければならないかもしれない。黄門様はまだ誰にも打ち明けていないが、実はスポンサーの松下電器産業から、旅行のための資金がまだ送られてきていないのだ。 松下は30日、中間期の減益減収を発表したばかり。来年3月期の通期決算でも、この傾向は変わらないとみられている。映画制作、ゲーム機などの新分野参入に失敗し、パソコン市場でもシェア低迷が続いている松下にとり、コストの徹底的な削減は収益改善のための絶対条件だ。これまで聖域視されていたナショナル・アワーにも、ついにメスが入った。ご印籠まで利用した必死の嘆願にもかかわらず出張費は大幅にカットされ、黄門様は事件解決の先送りを余儀なくされた。 日本経済の屋台骨、電機産業がいま危機に直面している。そのしわ寄せを受けているのが、大手電機メーカーの提供を受けている長寿テレビ番組だ。 先月末、磯野波平さんは東芝本社に呼ばれ、登場シーンの大幅な削減を通知された。約2ヶ月前に東芝側が行った希望退職の提案を、波平さんが拒絶したためだ。東芝も中間期は赤字。通期では黒字を確保する見通しだが、収益の柱はなんといっても300億円以上の利益を産むパソコン部門だ。「パソコンを使えない磯野さんに、広告塔としての価値はほとんどない」と、東芝の重役は厳しい口調で指摘する。 マスオさんの収入も4年前から据え置かれていると言われ、磯野家の家計は極めて厳しい。タマの食事シーンは96年8月に放送されたのが最後。電機業界の関係者の間では「お魚をくわえて逃げようとしたのは、実はタマなのではないか」との噂がまことしやかに流れた。 日立製作所では中間期が48年ぶりの赤字に転落した。半導体部門の赤字は1200億円に達し、家電部門、重電部門でも受注の減少傾向が続いている。唯一好調なのは、独立採算性の導入を受けてこの春に誕生したみやげ物部門だ。「河合奈保子と木彫りのからまん棒」など、かつての人気商品をモチーフにした木製のおもちゃが受注を伸ばした。しかし材料として使われた「この木なんの木気になる木」の内部は空洞化が著しいと言われ、「年末までの倒壊にスーパーヒトシ君」といった冷ややかな声もある。 1998/11/1 |
|
不況に 過熱する 男たち |
「北海道拓殖銀行」の本店入り口前にかかっていた真ちゅう製のプレートのお値段は、8700万円。16日に拓銀が解体され、98年に及んだ銀行の歴史に幕を下ろしたあと行われたオークションで、コレクターの堺哲二さんが落札した。予想を大きく上回る高値の理由を、堺さんは「都銀の経営破綻はこれが最後だと判断した」と説明する。 不景気からの出口が見えてこない日本経済。そのなかで俄然、活気づいている人々がいる。倒産、破綻した企業にゆかりの深い品物を蒐集しているコレクターたちだ。東西ドイツ統一のさい、壁のかけらを求めてベルリンに集まった人たちが、先駆けになったとも言われている。 これまでの最高値は1億2480万円。昨年11月24日、山一証券の野沢正平社長が自主廃業を発表した記者会見の席上、止めどなくあふれ出る涙を拭ったハンカチについた値段だ。その映像は各国に伝えられ、「日本株式会社」の経営が深刻な危機に直面していることを世界に知らしめた。「日本経済全体が破たんしてくれれば、歴史の証人であるこのハンカチは、10倍にも100倍にも値上がりしてくれるだろう」と、所有者の吉村健司さんは夢を膨らませる。 しかし、この記録はもうすぐ破られる可能性が強い。森ビルと複数のコレクターが結成したシンジケート団の間で、現在、銀座6丁目にある16階建てビルの譲渡に関する交渉が進められている。この9月末に森ビルが146億円で購入するまで、日産自動車が所有していた本社ビルだ。日産は森ビルと賃貸借契約を結び、現在でも本社をこのビルに置いている。「日産の経営が悪化し、記念品としての価値が高まる可能性に我々は賭けた」と、シンジケート団の中心人物は自信満々の様子で語る。連結ベースで2兆5000億円に達する日産の有利子負債が、自信の根拠なのだろう。 その一方で、コレクターたちのニーズを逆手に取る企業もあらわれた。米アップル・コンピュータが発売したiMacは、斬新なデザインで人気を集め、記録的なヒット商品となった。専門店、ばんくらぷ堂店主の飯田信夫さんは「アップルが最後に咲かせた一花に世界中のコレクターが飛びついた」と指摘すると同時に、「iMacのヒットでアップルが経営立て直しに成功し、コレクターたちの期待が外れる可能性もある」と安易な思惑買いの風潮に警鐘を鳴らしている。 1998/11/21 |
|
フリーゲージ 電車、 高まる期待 |
フリーゲージ電車 ―― JR総研がこのほど発表した、標準軌(幅1435ミリ)、狭軌(1067ミリ)の両方に乗り入れることができる夢の電車だ。本格的な実験はこれからだが、これまで新幹線と縁がなかった地区では、早くも期待が高まっている。 都電荒川線、三ノ輪橋駅付近の商店街で精肉店を営む伊藤靖弘さんは、「山形、秋田方向からもお客さんがチンチンこまちに乗って来てくれれば、街の活性化につながる」と語る。荒川区役所の試算によれば、フリーゲージ化の経済効果は都電のみ乗り入れの場合が30億円、荒川遊園にも乗り入れた場合には30億300万円に達するという。 JR総研の目標は標準軌と狭軌への対応だが、輸送力増強のため莫大な設備投資を迫られている首都圏の私鉄各社では、さらなる狭軌化の可能性に注目している。左右の車輪の間隔を数センチに縮めれば、片方の線路で電車を走らせ、2本の線路で電車を往復させることができるからだ。現行の方式と比べて輸送量は倍増し、乗客同士の連帯感を高めることもできる。カーブでは電車のアウトサイドに新聞を悠々と読める空間が広がるかもしれない。 逆に車輪の間隔を広げ、並行して複数の路線が走る区間で、巨大な幅のお座敷列車を運行する構想もある。首都圏では中央線快速と各駅停車(お茶の水−吉祥寺間)、京浜東北線と東海道線(東京−横浜間)、営団地下鉄半蔵門線と銀座線(渋谷−青山一丁目間)などが路線の候補として浮上している。 フリーゲージ電車は、鉄道会社や通勤客たちだけでなく、数学者たちの難問も解くことになりそうだ。アレクサンドリアの数学者、エウクレイデスは紀元前300年ごろ、次の問題を残している。 「ピラミッドを右側に見ながら走っている馬車の幅が、少しずつ狭くなった。やがて幅はゼロになり、今度は右側の車輪が左側に、左側の車輪が右側に来た。さて、ピラミッドは馬車の右側にあるか、左側にあるか」 走行しながら車輪の間隔を変えられる車両の製造が不可能だったため、エウクレイデスの問いかけは2300年近くにわたって、幾何学最大の謎とされてきた。JR総研では来年の夏にも、エジプトの試験線で本格的な走行実験を開始することにしている。 1998/11/30 |
|
探訪 アウトレット |
東京・多摩地区のある大型アウトレットモール。閉店時間をとうに過ぎた深夜2時、石鹸、タオルを入れた風呂桶を抱えて、老人たちがやってきた。目指す先は巨大なモールのなかで、唯一まだ明かりを灯している「松の湯」だ。 利用客の一人が服を脱ぎながら、こう語った。 「普通の銭湯の入浴料は385円。3日に一度風呂に入るだけで月4000円近くになる。預金の利息が安くなったいま、これは辛い」 そんな老人の悩みを解決すべくオープンしたのが「松の湯」だった。通常の銭湯が営業を終えると、すぐにタンクローリーにお湯が移され、このモールまで運ばれてくる。コストは通常の銭湯のわずか3分の1。輸送費を合わせてもかなり割安だ。入浴料は180円と、公定料金なら15年前の水準に抑えられている。 安いのは入浴料だけではない。タオルは1枚18円。アウトレットの商品は季節はずれとキズものが主流だが、これらのタオルには、昨年から今年にかけて経営が破綻した金融機関の名前が染められていた。 番台のそばには、「フランス産ブドウジュース入荷しました」との貼り紙があった。つい最近まで、ワインの専門店などで「ボージョレ・ヌーボー」として売られていた商品だ。解禁から1か月も経つと、同じ即席ものでもカレーやめん製品のようにさばくことができないため、アウトレットで1本98円で処分されることになる。 浴場の中に入ってみた。タイルで描かれた梅の若葉が美しい。対照的なのは湯船に漬かった客たちの蒼白な顔。湯船にさざ波が立っているのは、彼らが震えているからだろうか。 客の一人が紫色の唇で言う。「もうちょっと熱くしてくれると助かるんだが。安いからしかたがないよな」 関東地方にこの冬初めての雪が降った夜、アウトレット銭湯には男湯、女湯あわせて300回以上のくしゃみが響きわたった。 1998/12/6 |
|
佐々木、 史上最高 年俸(推定) |
横浜ベイスターズ日本一の原動力として活躍した佐々木主浩投手(30)は9日、横浜市内の球団事務所で契約更改に臨み、昨年比1億5000万円増の年俸4億8000万円(推定)でサインした。 今季の成績は51試合に登板し1勝1敗45セーブ。セーブポイント(SP)は46と、4年連続5度目の日本一。通算最多セーブ210など数々の日本記録もうち立てた。大幅アップは当然だ(断定)。ちなみにシーズン中の投球数は807球だったから、1球あたり59万4795円という計算になる(端数切り捨て)。 それにしても、30歳の男の年棒が5億円近く。資本主義経済はこんなものだといってしまえばそれまでだが(諦め)、あまりに不公平なのではないかとの感もぬぐえない(不満)。15年前、30歳だったあるスポーツ記者の年収は約300万円(概算)、いや正確には286万円だった(確認済)、若くして結婚し、すぐに双子が生まれたために、妻には苦労をかけたものだ(回顧)。人生の前半でこれほどの名誉と富を手にすることが、今後の佐々木投手の選手生命に悪影響を及ぼさなければいいのだが(杞憂)。 しかし、あまりに高額の年俸が横浜の悩みだと言えないこともない(二重否定)。横浜で、佐々木以外の選手の契約更改は難航しているらしい(伝聞)。仮にトレードで年俸1億円クラスの投手5人を獲得できるとすれば(仮定)、球団は喜んで佐々木を放出する筈(常用漢字外)である。 来年も佐々木は活躍できるだろうか。今季以上の成績をあげてこそ、4億8000万円の価値あれ(係り結び)。そのためにはシーズンオフの体づくりをおこたらないことじゃ。それによ、タレント活動なぞしている暇もないのじゃ(老婆心)。来年も「ハマの大魔人」(通称)が多くの観客を球場に呼び、ベイスターズを再び日本一に押し上げることができれば、年俸は必ずや5億円の大台を突破することであろう(予言)。 1998/12/10 |
|
グループぐるみで協力か |
試合中に相手チームのバッテリーのサインを解読した容疑がもたれているダイエーの調査委員会は11日、パ・リーグ事務局に対して最終報告書を提出した。結果としてスパイ行為は実現しなかった、との内容になっている。 最終報告書によれば、ダイエーではパ・リーグの他球団がバッテリー間の情報伝達に128ビット鍵長の暗号アルゴリズムを使っていることに注目。バッテリーが「グー」と「パー」を高速で点滅させて送受信するデータをバックスクリーン近くに仕掛けたテレビカメラで読み取り、これをダイエーの電算室に伝送していた。 電算室ではダイエー本体のほか、系列スーパーのマルエツ、セイフーなど700店のパソコン約8000台、POSレジスター約30000台をネットワークで結んで、340282366920938463463374607431768211456通りある暗号鍵の解読を目指した。7月12日に福岡ドームで行われた対ロッテ戦では小宮山が5回表、吉永に第3球を投げる前に暗号鍵の解読に成功。送信データが「アウトコース低めのカーブ。ミット座標は(987,545)、対地速度114.354km/h、回転速度13.354rad/s」で始まる5889文字だったことを突き止めた。このデータはそのままバッターボックスに伝えられたものの、ボールは高めにすっぽ抜け、吉永は三球三振に倒れたという。 最終報告書では「解読したデータをバッターが活用する技術的なメドは立っていない」と悪意がなかったことを強調しているが、プロ野球選手の倫理性や暗号技術の安全性をめぐる論議に一石を投じるのは確実。一方、7月12日夜に埼玉県内にあるマルエツ戸田店で買い物した近所の主婦、木元明日香さんは、「サンマ3匹で5469947423885801円請求された」として、近く民事訴訟をおこすことにしている。 1998/12/11 |
|
「大輝」君、 「萌」ちゃんが1位 |
1998年に生まれた子どもの名前のなかで最も多かったのは、男の子が「大輝」、女の子は「萌」だったことが明治生命の調べでわかった。 男の子については、「○也」「□太」の人気がなおも続いている。「信也」「啓太」などのほか、「まるや」が54位、「しかくた」は87位に入っており、来年には「さんかくや」「ばつた」もランクインが確実視されている。 女の子については「萌」「舞」「葵」などの一字型が人気を集めた。「栄子」「微意子」「詩意子」などと名付けられた女の子が昨年よりも増加したのは、一日も早く経済的に自立して欲しいと親が願っているためだろうと、明治生命では分析している。 有名人の名前では5年連続で「イチロー(戸籍上は一朗)」がトップ。首相にちなんだ「恵三」は、役所への改名申請が相次いだためマイナス25人と、「真須美」のマイナス24人を僅差で振り切った。メディア登場の機会が減った松田「聖子」さんはマイナス21人にとどまり、V10はならなかった。最も長かった名前は調査が始まってから15年連続で、「(あなた、赤ちゃんの名前を決めたらここに書いて、市役所に出してくださいね)」だった。 1998/12/26 |
|
古墳の名前に異説 |
これまで「前方後円墳」であると考えられていた日本の古墳の大部分が、実は「後方前円墳」だったとの説がいま、学界で論議を呼んでいる。 この説を発表したのは豪メルボルン大学のポール・サルター教授。豪国内で発行されている地図帳で奈良の古墳の位置を確認しているとき、日本国内での古墳名称が必ずしも正しくないことに気が付いた。 日本の学界では、これまで通り「前方後円墳」とするべきだとの主張が大勢を占めているものの、「後方」が「末広がり」を連想させることから、「後方前円墳」を採用すべきとの意見もある。両者の折衷案として「右方左円墳」も浮上しているが、「左方右円墳」派と真っ向から対立しており、一本化は当面難しそうだ。 市井の考古学ファンのなかには、名称に方向が含まれていることが混乱の原因になっていると考え、「オバQ型」と呼ぶよう求めている人もいるが、宗派の違いからか、広い支持を得るには至っていない。 1998/12/26 |
|
制服組、背広組に圧力 |
受託収賄容疑で逮捕された中島洋次郎衆議院議員が、防衛庁の政務次官を務めていた1996年夏、富士重工業からわいろを受け取ったうえ、防衛庁技術研究本部の自衛官幹部(制服組)、装備局の事務官幹部(背広組)に「富士重工をよろしく」と頼み込んでいたことが明らかになった。 当時、富士重工業では海難救助艇の尾翼などの受注をめざしていた。中島容疑者は防衛庁幹部だけでなく、試作機の性能測定を行う白衣組、救助艇の整備を担当するツナギ組にも声をかけていた。基地付設の食堂で働く割烹着組の女性も、中島容疑者に「ここの肉じゃがおいしいね」と誉められたと証言している。 中島容疑者の攻勢は昼夜を問わず続けられた。技術研究本部の関係者のなかには、就寝中に中島容疑者からの電話で起こされたパジャマ組、退勤後、夜の街で中島容疑者とばったり会って「ばらされたくなかったら、富士重工だぞ」と言われた女装組もいた。 当時、弱冠37歳だった中島容疑者が、実質的な権限はなにもないとされる政務次官でありながら、防衛庁内で幅をきかせたのはなぜなのか。当時の防衛庁長官が、おだてられるまま政務次官の暴走を許した「裸の王様組」だったのではないかとの指摘もある。 1998/12/26 |
|
中学生、 初の入選 |
来年1月14日に宮中で催される歌会始で、佐賀県の中学生、山口智君が入選した。最年少記録が更新されるのは50年ぶり。中学生の入選はこれが初めてだ。 今年のお題は「青」。山口君は同級生が担任に喫煙を注意されてむかつき、額に青筋を浮かべ、担任の顔に青いあざができるまでの様子を「五七五七七」で鮮やかに表現した。ただ、担任は「殴られたのは、31回では済まないと思う」と語っている。 山口君が通う中学校は祝賀ムード一色に包まれている。25日夜からは火炎瓶や金属バットで武装した生徒やOBが校舎を占拠し、窓ガラスを割るなどして気勢を上げた。校長は機動隊に出動を要請し、「青ヘル着用のこと」と付け加えた。 1998/12/26 |
|
希少動物、 再び法廷へ |
ワシミミズクとオジロワシそれぞれ1羽が動物管理法違反で起訴された裁判の初公判が14日、札幌地方裁判所で行われた。今後の審理では、絶滅の危険性が高いとされレッドデータブックにも記載されているワシミミズクとオジロワシが、森のなかで多くの小動物を捕まえて食べたことが動物愛護の精神に反するかどうかが争点になりそう。 両被告を札幌地検に告発したのは、農水省と北海道開発庁。法曹界からは、動植物の刑事責任を問うのは難しいとの声が上がっている。農水省はこれに対し、両被告はダム建設で生存の権利がおびやかされたとして、農水省に損害賠償を求める民事訴訟を起こしていると指摘、「原告になれるのに被告になれないのはおかしい」との考えを示している。 この日行われた罪状認否では、両被告ともに黙秘したまま。しかし検察側の冒頭陳述で、餌食になったウサギの家族構成が明らかにされた直後には、ワシミミズクが大きな目をしばたかせ、動揺したともとれる様子を見せた。 この日、札幌地裁の前には、ワシミミズクとオジロワシに食べられたヘビ、ネズミ、リス、ウサギの遺族らが集まった。母親を食べられた孤児リスの里親になった夕張市在住の女性は、「(2羽の犯行は)許せない。上野刑務所か東武動物刑務所で永遠に閉じ込めてほしい」と怒りをあらわにしていた。一方、ヘビに食べられそうになっているところをオジロワシに救われたカエルの団体は、「オジロワシ君を支援する会」を近く結成することにしている。 なお、被告の2羽はこれまで、国籍や氏名を明らかにしていない。検察側では中国や東南アジアからの密入国の疑いが濃いと判断、出入国管理法およびワシントン条約違反容疑についても起訴する方針を固めた模様だ。 1999/1/15 |
|
ふたりは 六親等 |
(男)またいとこ
1999/2/11 |
|
武器は どこに 消えた? |
西表島のジャングルでは日夜、食うか食われるかの激しい競争が繰り広げられている。武器を持たない虫たちに与えられた生存の手段はただ一つ。周囲にある葉や枝にそっくりの形になり、天敵の目を騙すことだ。 最近、この森に奇妙な「新種」があらわれた。一見したところ、太さ1センチ程度の枯れ枝である。昆虫に詳しい人なら、ナナフシだと思うだろう。確かに中央の「枝」から、左右に3本ずつの「足」が出ているところはナナフシと変わらない。違うのは、右前足を引っ張ると、口に相当する部分から25口径の銃弾が発射されるということだ。 付近の住民によれば、この奇妙な「虫」が出現したのは、半年ほど前、パンチパーマにサングラスの男性数人が森に足を踏み入れてからだ。彼らはそれ以降も、警察の目を避けて夕暮れ時や早朝に森を訪れ、「虫」を運び込んだり持ち去ったりしているという。 昨年1年間に日本国内で押収された拳銃は1万5628丁。中国、東南アジアとの人的交流の活発化を背景に拳銃の密輸入は急ピッチで拡大していると言われるが、押収量は前年比2%増加にとどまった。拳銃を隠す手段が年々巧妙になっていることが、摘発を難しくしている。 西表島のナナフシ型改造拳銃はその典型的なケース。沖縄県警では何度も捜査官をジャングルの中に派遣し、徹底的な捜索を行ったが、周囲の環境に完全に溶け込んだ改造拳銃を発見するのは至難の業だ。 先月10日には、成田空港の航空貨物ターミナルに、ウイスキーのガラスびんに入った拳銃50丁が到着した。通関書類によれば「置物」だが、外観から判断して、殺傷能力を具えている可能性が高い。輸入業者が広域暴力団の設立したペーパーカンパニーであることも判明した。 しかし、東京税関は押収と輸入業者の検挙を断念した。びんを割って試験を行えば、仮に弾丸発射能力がないことが確認された場合、原状が回復できないためだ。今後、びんが割られた時点で試験を行うことができるが、暴力団員が拳銃をびんに入れたままピンセットや針金を用いて弾丸を発射する技術を習得している場合、摘発は事実上不可能だという。 ワープロ、直腸、仏壇、骨壺、イカ徳利、タイムカプセル、しゃちほこ……。これまでに実際に使われた拳銃の隠し場所だ。全国の警察は拳銃の摘発状況に関する情報を交換している。いったん警察に見破られた隠し場所は、ほかの暴力団にも使えない。このため暴力団は、さらに巧妙で、深く、遠い隠し場所を探し求めることになる。 早稲田大学古代エジプト調査室には、ミイラ発見に威力を発揮したCTスキャン装置を貸して欲しいとの要請が、関西地方の暴力団から相次いで寄せられている。CTスキャン技術を用いれば、地表から発射され、埋蔵物に反射された超音波を分析することにより、地下30メートルに埋められた拳銃でも位置を正確に把握することができるという。関西各府県の警察当局では、暴力団がハイテク技術を拳銃隠しに利用しようとしているとみて警戒を強めているが、埋めた場所が深すぎて行方不明になってしまった拳銃を探し出すのが目的、との情報もある。 1999/2/19 |
|
脳の秘密を 解きほぐす |
人体を地図に例えるなら、まだ探検家が足を踏み入れたことのない空白の領域──それが脳だ。コンピュータ技術の発展が可能にした新たな方法を用いて、いま、思考メカニズムの解明が急ピッチで進んでいる……。 * * * 沼袋大学脳科学研究センター。脳研究の分野で世界最先端を行くこの研究機関で最近、世界中の学者が注視するなか、野心的なプロジェクトが始まった。 人体最後の謎の領域を探索するために呼び集められたのは、コンピュータやネットワークの専門家約25人、ボランティアのインターネット・サーファー約200人だ。1日3交代、24時間体制で、彼らは脳のメカニズム解明を目指し、パソコンと向かい合っている。 奇妙なことに、このプロジェクトに生物学者、医者は参加していない。ウサギもネズミも使わない。顕微鏡や注射器に触れた経験さえない彼らに、本当に脳の秘密を解き明かすことできるのか。 「ここ数年間の研究から、人間の脳の構造が、人工的なコンピュータ・ネットワークの構造と類似していることがわかってきた」(同センター所長、田島克巳教授) 脳の内部では、数百億個といわれる神経細胞(ニューロン)から突き出した神経繊維が、神経繊維の終端の隙間、シナプスを通じて情報を伝達することで、複雑な思考を実現しているとみられている。コンピュータ1台あたりの記憶能力、計算能力は限られているが、複数のコンピュータが接続されたネットワークは、一つの集団として、複雑な処理を行ったり、莫大な情報を貯蔵することができる。機能が類似している人間の脳とコンピュータ・ネットワークのしくみに共通点が多いのは、むしろ当然と言える。複雑にからみあうネットワークの糸をほぐせば、脳の秘密を解き明かせるかもしれない――田島教授らのグループは、そう考えている。 プロジェクトの出発点となった「ファースト・ニューロン」と呼ばれるWebサイトを、田島教授が机上のパソコンで開いてくれた。「無料無修正」とのタイトルがついたそのサイトには、50個のハイパーリンクが含まれ、同じ数の成人系サイトへと通じている。それぞれのサイトには、やはり平均50個のハイパーリンクが含まれ、平均50個の成人系サイトへと進むことができる。ハイパーリンクを通じて訪れることのできるサイトは、出発点を1代目とすれば、2代目が50個、3代目が2500個、4代目が12万5000個という猛烈な勢いで増加し続ける。8代目のサイトは7812億個と、人間の脳、脊髄にある神経細胞の数をゆうに越える。これほど複雑に発達した人工的ネットワークは、ほかにはない。 類似点は、静的な構造だけではない。「無料無修正」のハイパーリンクのなかから、「ぴちぴちOL」をクリックしてみよう。ホームページに埋め込まれたJAVAScriptが作動して、お目当ての「ぴちぴちOL 無料無修正画像が500枚!!!」だけでなく、「女子高生全集」「昼下がりの団地淫乱主婦」「World XXX Site」などと記されたウィンドウが自動的に開かれた。これが、脳とインターネットに共通する動的な特徴、「可塑性」である。 人の脳のなかで、ニューロンの数は決して増加しない。にもかかわらず、脳が老年に達しても新たな情報を記憶できるのは、シナプスが形成されるからである。「女子高生全集」「昼下がりの団地淫乱主婦」「World XXX Site」などのサイトには、実は、それほど重要な情報は含まれていない。しかし、ある無料無修正サイトから別の無料無修正サイトへの架け橋になっている。少なくとも、そう期待させる。いわば人工的シナプスの役割を果たしている。 ここで、ブラウザのJAVAおよびJAVA Scriptを無効にしてみた。リンクをクリックしても、リンク先ページ以外には何も表示されなくなった。行き先は常に数カ所だけ。これでは、膨大な数の無料無修正サイトを探索することは到底不可能だ。脳に例えるなら、シナプスの形成が阻害され、新しい情報の吸収が停止した状況である。 研究に協力している大学1年生のネットサーファー、斉藤伸安君は語る。 「一見、何の利用価値もないような『昼下がりの完熟団地妻』でも、立派な役割を果たしている。4年生の岡沢寛雄先輩がこのサイトを高く評価している理由がやっとわかった」 「昼下がりの完熟団地妻」から行けるサイトのなかでも、岡沢先輩がとくに推奨している、「光が丘団地 熟女のあぶない昼下がり」をクリックしてもらった。ところが、表示されたのは、 Not Found というエラーメッセージ。「今朝URLを教えてもらったばかりなのに」と少し落胆した様子の斉藤君を、田島教授が慰める。 「こういうサイトには、いつか死が訪れる。しかし、落胆することはない」 18歳以上になれば、人間のニューロンは1日10万個から20万個ずつ減少していく。当局の監視が厳しい成人系サイトも、これとほぼ同じペースで淘汰されていく。消滅したニューロンに含まれていた情報や、光が丘団地の木陰で撮影したとみられる画像は復元されない。しかし、消滅したサイトに記録されていたはずの画像が、別のサイトに転載されることもある。この過程でどんなメカニズムが働いているのかが分かれば、デジャブの謎も解き明かされると、田島教授は考えている。 この世界に、いったいどれだけの「無料無修正」サイトがあるのか。正確な数字は誰にもわからない。ひとつだけ確かなのは、成人系サイトを結ぶ静的、動的なリンクの全容解明が、脳のすべての神経繊維を解きほぐす作業にも匹敵する難業だということだ。 「たとえゴールは見えなくても、無料無修正の可能性が少しでもあるかぎり、僕たちはクリックしつづける」 そう言って斉藤君は、「Over 18?」との問いに、信念と願いを込めた指先で「Yes」と答えた。 1999/3/4 |
|
商品混合犯 を逮捕 |
新潟市内のスーパーで大量の商品が混合されているのが見つかった事件で、新潟県警は8日、会社員の男性(45)を威力業務妨害の容疑で逮捕した。 新潟県警のこれまでの調べによれば、男性は2月24日に中堅スーパーの「越後プラザ」冷凍食品売場で、3色アイスクリームのコーヒー、バニラ、ストロベリー部分を混ぜ合わせたほか、3月1日には清潔用品売場でカラフルな3色歯磨きをムラのない1色にした。4日には調味料売場で、あわせ味噌がかくはんされ、ピンク味噌に変質しているのが発見されたが、新潟県警ではこの男性が関与しているとみて追及を続けている。 動機について、男性は固く口を閉ざしており、弁護士との接見、ウルトラQのビデオ差し入れを繰り返し要求しているという。 混合された商品は大幅に値引きされ販売されているが、売れ行きはさっぱり。中華風ドレッシングだけはビンを振る必要がなくなったため、開店前から行列ができるほどの人気だ。 1999/3/9 |
|
|
ホームぺージに戻る |