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やゆよ記念財団 付属図書館 A館 |
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ここには1995年11月17日から1995年12月23日までに発表された15本の嘘が収録されています。
| ■「人民解放軍の胃袋」 |
中国政府は十七日、「人民解放軍の胃袋」と題する、兵士の食生活に関する白書を発表した。人民解放軍の兵士が連日スタミナ料理を食べて、他国への侵攻に備えているとの「中国脅威論」を打ち消すことが狙いだとみられる。
白書によれば、中国全土の人民解放軍の兵士、約三百万人の十六日の食事は、▽ラーメンが三百二十三万五千六百三十二杯、▽焼き餃子が千五百二十三万五千八百七十九個、▽酢豚が三百八十五万四千六百五十二人分、▽士官用の北京ダックが一万二千三百五十六匹、などとなっている。このほか、四川省の人民解放軍付属雑技団パンダ隊には二トンのササが割り当てられた。
白書は材料の量などに関し、▽麺は万里の長城の三十四倍、▽スープは黄河三本分、▽小麦粉はゴビ砂漠の砂と同じ量、▽食後のゲップは上海市の一冬のガス需要をまかなうのに十分な量、とのデータを明らかにしている。
白書は、人民解放軍の兵士がバランスの良い食事を取っており、必要以上に精力を蓄えている事実はないと強調している。米国防省は近く試食を要求する構えだが、中国政府はかねてから「ただ食いは認められない」との強硬な姿勢を崩しておらず、今後の米中交渉は難航が予想される。
1995/11/17
| ■大相撲 全員が黒星 |
連日熱戦が続いている大相撲九州場所だが、七日目は序ノ口から横綱に至るまで、東西の力士全員が黒星を喫した。勝利した力士が一人もいないのは、一九五八年の年間六場所制移行以来初めて。
日本相撲協会によれば、相撲の歴史は古事記の神様の力比べの時代にまで遡るが、力士全員が負けという事態は古文書にも記録がないという。相撲はプロレスと違い、取組中に土俵から出ることが禁じられているため、「両者リングアウト引き分け」に相当するルールもない。
歴史的なできごとの原因になったのは、福岡国際センターの電光掲示板の故障。同センターの係員が、七日目の朝、勝った力士を示す電光掲示板のランプがつかないのを発見した。前日に電光掲示板そばの鉄柱で、若手力士が「テッポウ」したのが原因だとみられている。
応急修理が難航したため、相撲協会では電光掲示板なしで七日目の取組を予定通り進めた。土俵上ではいつものように行司が力士の勝敗を決めたが、相撲協会の内規によれば、公式な勝敗記録は電光掲示板の表示を基準にすることになっている。結局、電光掲示板は七日目最後の取組が終了するまで直らなかったため、この日は全員が負けとなった。
今場所では六日目、武蔵丸に土がつき、全勝が消えた。十三日目(11月25日)までに電光掲示板が直らなければ、力士全員が負け越しという、村山内閣誕生にも匹敵する異常事態が発生することになる。
相撲協会は修理に全力を挙げているが、最悪のケースに備え、両横綱の早期休場などの対応策を検討しはじめた。このほか、経済的な損失を受ける力士たちを救済するため、「全員白星デー」を設ける案も浮上している。
1995/11/18
| ■結婚市場 史上最高の出来高 |
結婚市場が史上最高の活況に沸いている。女子労働市場の深刻な冷え込みで優秀な女性が大量に結婚市場に流入したことが、男性側の結婚意欲を刺激したとみられる。
日本結婚式場連盟(日結連)の調べによれば、19日に国内の式場で結婚式を予定している男女は18907組と史上最多。今年全体では百万組の大台突破が確実視されている(いずれの数字もハワイ、グアムなどのオフショア結婚式場を利用した男女は含んでいない)。
18日には築地の男市場でも、標準的な男性(身長172センチ、両親との同居希望、年収300万円)がキロあたり5822円の史上最高値をつけた。玉姫殿のアナリストは、W2(ウーマン・サプライ:未婚+離婚女性)の年間伸び率が9%台と高い水準で推移していることに加え、不況の長期化から夫婦の営みが安価で安全なレジャーとして再び注目を集めている、と結婚景気の背景を指摘する。
大蔵省では結納金のフロー増加が金融市場を活性化させることに期待しており、法務省に対して、一夫多妻制・一妻多夫制の解禁、スワップの導入を含む結婚市場の規制緩和を働きかけている。
1995/11/19
| ■能と水中バレエが初めての共演 |
日本の代表的伝統芸能である能と水中バレエが、二十日、東京都江戸川区の葛西臨海水族園で共演し、詰めかけた観衆や回遊するマグロの喝采を浴びた。
この日の題目は、平家物語に取材した「俊寛」。まず、鬼界ヶ島に残された俊寛が、大赦にもかかわらず一人だけ島に残され、慟哭する場面を能役者の観世英巣乃丞が演じた。続いて登場したのが水中バレエの市川蛸八郎。水中バレエ独自の解釈に基づき、俊寛が本土に帰ろうとして海の底を走り、力尽きて心優しいアワビやイソギンチャク、アメフラシに慰められる場面を力演した。
佐渡の海女に源流を発する水中バレエと、観阿弥・世阿弥が大成したとされる能はいずれも六百年以上の歴史を持っているが、かたや陸上芸能、かたや水中芸能という違いのため、これまで交流する機会がほとんどなかった。能役者にとっても、水中バレリーナにとっても、今回の共演はかなり刺激になったよう。市川蛸八郎は、今度はスーパーカブキの代表作、「俊寛雲に乗る」を交えて陸海空の同時演技を実現したい、と意気込みを語っていた。
1995/11/21
| ■痛みの基準は鼻毛 |
日本や欧米各国の政府は、来年から痛みの統一単位、「ハナゲ」を採用することを決めた。ニュートン、ヘクトパスカルに続く新単位の登場で、医療機器や薬品のメーカーは対応に追われている。
国際標準化機構(ISO)によれば、1ハナゲの定義は「長さ1センチの鼻毛を鉛直方向に1ニュートンの力で引っ張り、抜いたときに感じる痛み」。大気汚染と鼻毛の成長速度の相関性について研究していた永井花外・室蘭市立医科大学助教授が、二年前、鼻毛を鉛直方向に抜いたときの痛みに性別差や個人差が全くないことを偶然発見したため、この基準が採用された。
これまで、痛みについてはその程度を示す明確な数値がなかったため、「子供を産んだときはすごく痛かったわ」「痔の手術のあとの抜糸は痛いなんてもんじゃなかった」「ムチがいいか、ロウソクがいいかと問われれば、私は迷わずにムチを選ぶ」といった論争が起こっていた。「ハナゲ」の採用で、これらの無意味な論争にも決着がつくとみられる。中学生、高校生の間では番長選出制度の透明化への期待が高まっている。
永井助教授によれば、ソファからあわてて立ち上がってテーブルの角にすねをぶつけた時の痛みは12〜13ハナゲ、麻酔なして虫歯を抜いたときの痛みは5キロハナゲ、分娩の痛みは7〜8メガハナゲ程度だという(安産型骨盤の場合)。
なお、日本政府では恥ずかしさの単位として、見知らぬ人の面前でお稲荷さんがぽろっと露出してしまったときの恥ずかしさ、「ポロイナリ」を採用することも検討している。
1995/11/22
| ■類似品95 |
東京税関成田支署は22日、日本での発売が迫っているWindows95の類似品をマカオから国内に持ち込もうとした日本人二人を、著作権法違反の現行犯で逮捕した。
二人が所持していた類似品の包装は本物とほとんど同じだったが、カバーに「香港・マカオ長期ロケシリーズ」と書かれているのを不審に思った係員が開封してみたところ、中にはWindows95のCD-ROMではなく、「Gメン75」のビデオCDが入っていた。ある業界関係者は、「コンピュータについての知識が乏しい初心者が、Gメンたちが滑走路の上を歩いて来る様子を見せられれば、『これがマルチメディアなのか!』と驚愕したかもしれない」と指摘する。
メーカーのマイクロソフトは、類似品や便乗商法の増加に神経を尖らせている。最近、同社のカスタマーサービスには「二郎さんと同じように『飛びます、飛びます』と叫んだのに、インストールがうまくいかない」との苦情が多数寄せられている。マイクロソフトでは、何者かがコント55号のビデオをWindows95教材ビデオと偽って販売している可能性が強いと判断、警察に被害届を提出した。
1995/11/22
| ■消費税率を100%に |
政府の税制調査会は23日までに、「地盤沈下の進行を防ぐためには、消費税率を現行の3%から100%に引き上げることが不可欠である」との意見をまとめた。近く蔵相への提言を行う。
環境庁によれば、消費税が導入された1989年4月から今年10月までに沈下した地盤の体積は東京ドーム1300個分。とくに、「日本一空虚な県」と呼ばれる滋賀県の地盤沈下は深刻で、「このままでは琵琶湖が滋賀湖になってしまう」と元知事の武村蔵相は危機感をつのらせている。
地盤沈下の最大の原因は、消費税で商品の価格が中途半端になり、庶民の所持金のうち、硬貨の比率が高まったことにある。消費税率を100%にしてしまえば、おつりは発生しにくくなる。「庶民の財布は軽くなり、地盤の負担も減る」というのが税制調査会の考えだ。
消費者団体などは消費税を廃止すれば小銭はもっと減ると主張しているが、これに対し大蔵省高官は「国民が求めるならやぶさかではない。しかし、これまで地面にかかっていた圧力が急に弱まれば、液状化現象が発生するだろう。そうなったら誰が責任取るんだ。首相か、蔵相か、総務庁長官か、えっ?」と反対の姿勢を示している。
1995/11/24
| ■VR綿棒 |
コンピュータ大手の富士通と衛生用品メーカーのジョンソン&ジョンソンは、23日、バーチャルリアリティ(VR)技術を応用した新型綿棒「カッポジッテ586」を共同開発したと発表した。12月発売予定。
従来の綿棒を使った耳掃除では、鼓膜を傷つけたくないとの恐怖感から、耳垢を完全に除去することが難しかった。「カッポジッテ586」ではのディスプレイ上に耳の穴の中の状況が立体的に表示される。マウスできれいにしたい場所をクリックすると、サーボモーターが綿棒を動かし、耳垢をとってくれる仕組みになっている。
富士通の広報部では、夫婦間の耳そうじは心の結び付きを深める効果があるが、「カッポジッテ586」を使えば、自分と自分の結び付きを深めることができると説明している。小春日和赤外線ランプと組立式縁側、空気式膝枕をセットにした「あなたぁ、動いちゃだめですよぅ」キットも近く発売予定。
1995/11/25
| ■左利き用パソコン |
富士通が25日、世界初の左利き専用パソコンを発売した。キーボードが従来機種と完全な左右対称であるのはもちろん、スイッチ類の位置も従来の反対。フロッピーディスク、ハードディスクの回転方向も逆になっている。
これまでパソコン業界では、右利きのユーザーだけを意識した製品開発が行われてきたため、左利きの人は入力ミスに悩まされてきた。今年10月にはDOS/Vパソコンの暴走に気がついた左利きのプログラマーが、CtrlキーとAltキーとDelキーを同時に押そうとして、誤って右端のEnterキーと小数点キー、Tabキーを押してしまったためにパソコンが爆発炎上、250人が重軽傷を負う大惨事も発生している。
25日の発表会では、イメージソング「私の彼は左利き」が流れる中、詰めかけた左利きのパソコンマニア、俳優の左とん平さん、社会党左派所属の国会議員、日本左官屋連合会の会長らが、長年切望していた左利き用パソコンの発売を祝った。
同製品を開発した社員は左利きであることを理由に左遷されたのがショックで顔面神経痛になったこともあったが、左利き市場開拓の功績を認められ、重役に昇進した。彼はいま、「今後は左うちわで暮らせる」と左側のほおだけを緩ませている。
1995/11/27
| ■見えそで見えない |
米国防総省の消息筋によれば、米空軍は現在、複数の航空機メーカーと協力して「見えそで見えない爆撃機」の開発を進めている。
「見えない戦闘機」や「見えない爆撃機」はすでに実用化されているが、まったく見えないために、紛失しやすい、通行人が主翼におでこをぶつけやすい、整備員がパントマイムと勘違いされやすい、などの欠点が指摘されていた。
消息筋が明らかにしたところによれば、「見えそで見えない爆撃機」はレーダーの反射率を自由にコントロールすることにより、敵の発射したミサイルがぶつかる寸前に「消えて」しまう。ミサイルがそれてしまったあと、再び「見える」ようになる。敵はまたミサイルを発射するが、あと少しというところでまた消える。イライラした敵は、やがてミサイルを使い尽くしてしまう。このアイディアは、FSX共同開発のため日本に派遣されていた技術者がお土産として米国に持ち帰った元アイドルの写真集からヒントを得たという。
消息筋は、ミサイルを使い尽くしてしまった敵は自己嫌悪に苛まれるであろう、と心理的な効果も強調している。
1995/11/29
| ■カラ出張再発防止策 |
カラ出張やカラ会議など一連の公金不正支出問題に揺れる北海道庁は、再発 防止策をまとめ、全職員にこれを通知した。内容は次の通り。
1995/12/5
| ■ツワモノボシュウ |
「ショウギ ノ ツワモノ ボシュウ シテイマス……」
長野県野辺山にある電波望遠鏡が、先月から宇宙に向けてこんなメッセージを発射している。日本将棋連盟が国立天文台に依頼して、羽生竜王に勝てる宇宙人を探しているのだ。
ここ数年間、将棋界ではタイトルの寡占が進んでいる。一部の棋士は公正取引委員会に羽生氏を告発したが、同委員会のメンバーがそろって「モノポリー」のファンであるためか、これまで排除勧告などは行われていない。
連盟のスカウトは世界各国を訪問し、優秀な人材を探し求めたが、オホーツク海の底ではさみ将棋の上手な毛ガニを見つけたほか、何ら収穫はなかった。
そこで考え出されたのが宇宙人棋士の募集。この広い宇宙なら、羽生氏よりも強い棋士が一人か二人はいるはずだ、と連盟の幹部は期待している。
「羽織や袴を持っていない、正座できない、不利になったら相手を食べてしまう癖があるなど、多少の問題は気軽に相談してほしい」と連盟の担当者は話している。
1995/12/14
| ■サマータイム制導入 |
政府は12月20日からサマータイムを導入することを決めた。エネルギーを節約するのが狙い。時計の上の時間は変わらないが、12月19日の次の日付は、6月20日となる。8月19日まで日付が進んだら、2月20日に戻すことにしている。
政府は2年前から欧米式サマータイムの採用を検討してきたが、日本人の国民性になじまないなどの理由で、導入は困難との結論に達した。代わりに、日、時、分には手を加えずに、月だけ進めることにしたもの。
今年の「夏」は記録的な涼しさになることが確実なため、ほとんどの家庭ではエアコンはもちろん、扇風機も不要になりそう。電力需要も例年の夏を大きく下回るとみられている。
NHKでは、今年の紅白歌合戦の名称を、「清涼ナツメロ歌合戦」に変更する方針。流通業界は冬物商品が売れ残ると反発しているが、しぶしぶTシャツや水着、スイカなどを仕入れて、いつもより早い「夏」の到来に備えている。
見掛け上の夏が終わり、本物の夏がやってくるころ、政府は「ウインタータイム」を実施して、破格の「暖冬」を国民に味わってもらう方針。3〜5月を9〜11月と入れ換える「小春日和制度」の採用も検討されている。
1995/12/16| ■バンジージャンプはもう古い |
ニューカレドニア諸島に伝わる成人の儀式にヒントを得たと言われるバンジージャンプが流行してから久しいが、このほど北海道花咲町に、バンジージャンプを凌ぐスリリングなスポーツ、シベリアダイビングが上陸した。
シベリア地方の先住民族の社会では、男の子は必ず、17歳の冬にカヌーの舳先に全裸で立ち、早口で「ノバヤゼムリャ ゼーベルナヤゼムリャ ゼムリャフランツアヨシファ(現地の言葉で、それぞれ、東京都特許許可局 すもももももももものうち 隣のチェルネンコはよく柿食うチェルネンコだ)」と10回連呼することになっている。よどみなく言えた場合には成人として認められるが、失敗した場合には海に突き落とされ、水産資源の増加に貢献することになる。
この冬、花咲町漁業組合が町おこし運動の一環として始めたシベリアダイビングには、他のスポーツにすっかり飽きてしまった若者や、小豆の先物相場で莫大な負債を抱えた中年男性など、100人が挑戦した。そのうちの一人は、バンジージャンプとは一味違うスリルに興奮していた。残念ながら、他の参加者に感想を聞く機会はなかった。漁民たちはタラバガニの豊漁に喜んでいる。
1995/12/20| ■ある日のお知らせ |
昨日の夕方、商用パソコンネットのNIFTY-Serveに接続したら、こんなメッセージが表示された。
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ようこそNIFTY-Serveへ |
何を「よろしくお願い」されたのかわからなかったので、とりあえず、速達の小包でジャガイモを3箱送った。
今朝、NIFTYに接続したら、こんなメッセージが表示された。
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ようこそNIFTY-Serveへ ニフティ社員一同より |
悪い癖がついてしまったかなと、多少後悔している。
1995/12/23Fiction is stronger than truth.